消えたあの子　1話

キーンコーンカーンコーン 「はーい、皆さーん座ってくださいねー」 朝の予鈴とともに担任の先生が声を掛ける 「皆さん、今日は転校生がいます！」 この1言でクラスが一気に騒がしくなった ザワザワ・・・ 「はーい静かにしてくださいねー」 「どーぞ、来てください」 ガラッ え…？すごい…｜愛彩《あや》に似てない？ まぁ、さすがにそれはないか 「じゃあ、自己紹介お願いします」 「ｳｳﾞﾝ、はい。」 声も似てね？ …考えすぎか… 「えっと、｜新敷《にしき》｜優愛《ゆあ》です。 えー、お願いします。」 「はい、お願いしまーす。質問などがあれば空いてる 　時間に聞いてください。新敷さんはあの空いてる 　席にどうぞ」 「はい」 愛彩の席じゃん 隣…話せるかな 「よろしくお願いします。」 「う、うん。よろしく」 まさかの話しかけてくれた！ なんか、嬉しー 「えっと、｜神代《かみしろ》さん？ですか？」 「うん！｜愁《しゅう》でいいよー」 「あ、じゃあ愁くんで」 「おっけー！あ、新敷さん教科書はある？」 「あ、ない…見してくれますか？」 「いいよー」 「ありがとうございます！」 「いーえｗ」 久しぶりに楽しいな… てか、グイグイ行き過ぎて引かれてないかな… うぅうう…ま、大丈夫か(？) キーンコーンカーンコーン 「はーい、今日はここまでー日直ー」 「はい、起立！」 ガタガタ 一斉にみんなが立った 「礼！」 「ありがとうございましたー」 ザワザワ ふー、やっと授業終わったぁあ 「愁くん」 「ん？どうした？新敷さん」 「あの、ここ分かりますか？」 「あー、ここはねーこの公式を使うといいよ」 「ああ！ありがとうございます！」 「いつでも聞いてねｗ」 「ありがｔ 『あれー？しゅーうくーん』 ゲッ…｜金沢《かなざわ》… 「なに」 『愛彩ちゃんのことはもーいいんだぁ？』 「は…？」 NEXT⇒