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人生終了まであと一年です。まとめ
ピーポーピーポー
「大丈夫ですか!?」
「〜〜〜」
救急車の音……?
これから私は死ぬまでの日記を書いていこうと思う。
私の青春を。
……ここはどこ……?
目が覚めると私は知らない所にいた。
?「!?よかった……!目が覚めたのね……」
お母……さん?
お母さんは泣いていた。
私「どう言う……事……?」
母「貴方はトラックに轢かれたのよ……」
お母さんは泣きながら説明した。
あぁ、道理で身体中が痛いんだ……
医者「お母様……娘さんの事で話があります……」
あぁ、ここは病院なんだ………
母「はい……?」
お母さんは病室から出ていった。
しばらくすると暗い顔をして出てきた。
私「どうしたの?」
私が聞くとお母さんはハッとして微笑んだ。
本当にどうしたのだろう。
母「明日からから学校もいけるそうよ……良かったわね」
私「うん。」
学校……
お母さんは出ていった。
にしても、トラックに撥ねられるなんて、ジバ●ャンくらいだろうか。
母「さぁ家に帰りましょう。」
もう帰れるのか…
どうやら軽い傷で済んだらしい。
〜帰宅後、夜中ベットで〜
起きてしまった。
とりあえず水でも飲もう
リビングの扉を開けようとした時、話し声が聞こえた。
お母さんとお父さんが話していた。
私は扉の前で話しを聞いてみた。
父「あいつのことだが……」
母「ええ……」
父「余命一年なんてな……」
母「死ぬまでの一年くらいあの子の好きにさせましょう。大事な一人娘なんだから…」
父「あぁ、、希にはこのことは伝えない方がよさそうだな…」
母「ええ…」
希は私の名前だ。
余命一年……か……
ピピピッピピピッ
目覚ましの音で目が覚めた。
いつのまにかベットにもどっていたらしい。
今日も始まる。
余命を知ったある少女のお話が。
…朝か。
私「学校…か」
学校はそんなに好きではない。
勉強が嫌いなわけでもない。
ただ、クラスメイトと話が合わないだけだ。
クラスメイトは休み時間は必ずキャピキャピしている。
クラスメイトがおかしいわけじゃないだろう、
私が冷めているだけだ。
この話はいいか。
一階に降りるか。
私の部屋は2階だ。
母「あら。起きたのね朝ごはん、用意しといたわよ。」
そういって母は微笑みながらホットミルクとトーストを出してきた。
よりにもよって、昨日は4月一日、入学式の日だ。
今日からなんて、はぁ、気が思い。
友達なんてできるだろうか。
友達を思い浮かべると幼馴染の二人が浮かんだ。
私はトーストをかじりながらなんてことを考える。
準備をして、靴を履く。
母「いってらっしゃい。」
私「行ってきます。」
あいかわらず大きい校舎だ。
中学受験で来た時もみたからそんなにびっくりはしなかった。
中高一貫の学校だ。
今日も始まる。
余命を知ったある少女のお話が___
ガラガラ___
教室に入った途端クラスメイトの視線が一気に私に向けられる。
こうなるとは思っていた。
ここは高校で受験が多いから中等部組は少ない。
私は少し有名だったのに。
「誰?」って視線だ。
男「樹。あの 美少女 誰」「いくら樹でもしらねぇだろw」
樹「え?こいつ?宮城希、幼馴染。」
私「げっ」
…こいつなんで同じクラスなんだよ……
こいつは西津樹。明るくて運動、勉強も完璧な幼馴染だ。
めんどくさい。
七「ああああっ!!希!!」
私「七海…」
七「全然こなかったからさびしかったよぉ〜」
この子は海堂七海。こっちも明るくて運動、勉強も完璧な幼馴染だ。
男「えっ七海ちゃんも知ってるの!?」
こいつも七海信者か…
まぁ、七海は可愛いから仕方ない。
女「希っていうの!?よろしくね希!」「よろしく〜!」「よろしく〜〜〜!!」
希「……」
私は無視して机に座った。
女「は…?」「無視…?」「…生意気」
七「…」
樹「…」
七「あー…」
樹「の、希は人見知りなんだよ!」
女「そうなんだぁ〜」「樹くんが言うなら本当なんだね〜♡」
…面倒くさい。
はぁ、もう殺してやりたい。
うるさいな…
私「樹、七海きて。」
樹・七「「ん?」」
私「あのさ、私余命1年」
樹「は?」七「え?」
樹「あ、ごめんな、もう一回いってくれねぇ?」
私「だから、私、余命1年」
七「余命1年って聞こえたんだけど…気のせいだよね…あはは」
私「気のせいじゃけど。」
樹「…」
二人「「すーっ」」
二人「「はぁああああああああああっ!?!?!?!?!?!?!?!?」」
なに…うるさい
樹「希、冗談じゃないよな…?」
七「希…?」
冗談…?
そんな冗談意味がないじゃない。
私「違う。」
二人「本当に?」
私「うん。」
樹「…そう…か」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
七「チャイム…なったね」
樹「あぁ…」
私は無言で空き教室を出た。
そんなに…驚くこと?、と思った。
一般的に死ぬのは皆、怖いだろう。
でも、私は違う。
死ぬことなんて、全く怖くない
なぜかって?
それは____
キーンコーンカーンコーン____
女「ねぇねぇ今日原宿食べに行かない?」「いいじゃん!!」「いこいこー」
……さっさと帰ろ。
女「ねぇねぇ希ちゃん一緒に行かない〜?」
はぁ…面倒くさい。
でも断ったら絶対恨まれる。
私「いいよ。」
樹&七「ちょっとごめん!希〜!来て〜」
…
私「何…ふぁあ」
帰って寝たい…
樹「…あのさお前怖くないわけ?死ぬの…」
七「うん…」
私「別に怖くないけど」
男「おい樹〜帰らないの〜?」「帰ろうぜ〜」
樹「うーす今いく〜じゃ、じゃあな」
私「じゃ、私も」
〜帰宅後〜
私「ふぅ…」
今日、二人は暇さえあれば話しかけてきた。
気を使わせているのだろうか…
だとすれば申し訳ない。
唯一信用できるのが二人。
あの二人はうしなっちゃいけない。
べつにあの二人は好きってわけじゃない。
使えるから絡んでるだけだ。
私はあの日から「愛情」という物がない。
そう、あの日から___
ポツポツ___
雨…か
私は雨が嫌い。
雨は大嫌いだ。
独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで独りぼっちで__
少し、取り乱してしまった。
私は思い出なんてつくらない。
もう、思い出すたびに泣きたくなるから、嫌なことは思い出さない。
あの日だけは、あの日だけは、はっきり覚えている。
少し昔話をしてみるか…