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僕の淡い2日間の恋―だがそれは、叶うことのない―第一話「序章」
いやぁ柄にもなく恋愛物を書こうかなと・・・
小6の駄文ですがお許しください(笑)ちなみにふだんはガッツリオタク系の小説を投稿しております。元ネタを知らないとイミフになるのでそれまたご容赦を〜〜!
P.S.!
現在小6・・・もちろんツイッターなんてあるわけないし、スマホがあるわけでも無うござるので、やり取りはこのサイト内のみになりますがそれでも良ければ選考してください☆バリバリ陽キャ!
それは僕が高校2年生の春の頃に体験した出来事。たった2日間。それでも、これほど「楽しい」と、そう思えたことは今までなかった。そして、これからもきっとないと思う。僕がこれほど、「人を好きになった」のは、きみのせいだよ。―――|下川咲陽《けのかわさき》さん。
--- 1年前 ---
「ジリリリリリリリン!ジリリリリリリリン!」
僕は毎朝そのけたたましい音量の目覚まし時計で目が覚める。
「あぁ・・・もうそんな時間か。。。」
僕はゆっくりとそのベッドから起き上がり、意識が朦朧とする中、のろのろとした足取りで今日も高校へ登校する。
高校2年生。みんなはいわゆる青春真っ只中の時期だ。なのに、僕には女子に話しかける勇気はおろか、人に話しかける気力すらもない。俗に言う「陰キャ」ってやつだ。実際そのとおりだと思う。自分の周りによってくるのは「九条氏〜〜」とか言ってくるオタク達ばかりだ。ちなみにその後は全力疾走で逃げるか、「あ!UFO!」といって全力疾走で逃げている。だから僕は高校で友達と呼べる友達がいない。
学校についても話す人もおらず、いつも通り靴を脱いでから下駄箱に入れ、上靴を取り出して履いて、いつものように階段を登って教室に行く。この行動が作業と化してしまっている。今日も変わらない一日を過ごすんだ。そう思ったら突然家に帰りたくなってきた。これなら家で本でも読んでいたほうが随分マシだ。
「九条海斗君」「はい」「下川咲陽さん」「はい」・・・「渡邊山くん」「はい」
今日も出席確認が終わった。そしてクラスのオタク・田中くんが出席簿を持っていく・・・これもいつも通りの風景。こんなに予測できるほどに「行動」が「作業」のようになっているのなら、もう別に学校なんて行かなくても良いのではないかといつも思っている。
「今日は席替えを行う」
担任が言葉を発したかと思えば、1ヶ月に数回はある席替えだ。今年に入って何回目だ?周りのクラスメイトは手を叩き合って喜んでいる。こんなことでも一喜一憂できるなんて羨ましいな。僕はもう・・・人とは話したくない。関わりたくもない。嘘をついて、それを正義だと自分にも他の人にも嘘をついて、結果それが「不信感」につながり、全てが壊れる。見慣れている。だから僕はもうとっくに諦めた。
席替えが終わった。僕の隣は誰だ?
「私だよっ!」
「ふぇ?」
「フフフ。君ってそんな声出せたんだね〜〜」
ニヤケ顔で腕をつんつんしてくるこの変な女子高生は・・・下川咲陽。クラス一の陽キャであり、どのグループにも顔を出している人気者といえば人気者。そして僕みたいな人に話しかけてくる変な人。
「あ。今絶対変な人って思った。」
「君は随分勘がいいね。」
「なんだとぉ〜〜!まあとりあえず、これから席隣なんだから、よろしく!」
下川咲陽は手を差し出した
「?」
「え?もしかしてわかんない?」
「なんにも」
「嘘でしょ!この世界に握手知らない人いたの!?」
「握手はわかるけどさ、なんで今ここでする必要があるの?」
「いやいやいや、お近づきの印にってことじゃん!」
「別に僕は君とお近づきになる気なんて微塵もないんだけど」
「えぇ〜〜〜!いやいや、友達になろうよ!」
大阪の芸人顔負けのオーバーリアクション。それがクラスのみんなから求められて、愛されている原因の一つだな、と心の底からすごいな、と思ったものの、やはり僕と友達になりたいなんてどうかしていると心の隅で思うのだった――――
それから数時間して
--- キーンコーンカーンコーンカーンコーンキーンコーン ---
「放課後だーーーーーーー」
「そんなに疲れたの?海斗くん。」
「疲れたよ。ていうか下の名前で呼ばないでくれる?僕はまだ君と【お近づき】になったつもりはないんだから」
「そんな堅苦しいこと言わないでよ〜〜じつは、前々から海斗くんのこと気になってたんだよ〜?」
「グハッ!?」
「なんでダメージ食らった!?」
「・・・ごめんなさい。」
「・・・なんか勘違いしてない?恋愛じゃないよ?」
「な、なんだ・・・勘違いさせないでよ・・・」
「いやいや・・・海斗くんは恋愛的には無いって・・・」
「グハッ!?」
「あ、ダメージ食らった・・・」
「・・・もう帰ろう。」
そんなこんなで、僕と下川咲陽のドタバタした1日が終わった。
でもそれはまだ、2日間の「序章」であった―――
あと2話書きます!最後は感動させれるよう頑張ります!