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副部長からラブレター!?【遅れお正月スペシャル 後編】
前回の続きです!
電車に乗り込むと、急に誰も喋らなくなった。
それもそのはず、急に夜中なのに、急にペチャクチャ喋ったら引かれる。
しかも、終電。終電にペチャクチャ喋ってたらなんか…。っていう。
電車のアナウンスが聞こえた。
〔次は〜京成よもぎ〜京成よもぎ〜お出口は左側です〜〕
そのアナウンスを聞いた瞬間、みんなが立ち上がった。
パスモは、ふじちゃんがさっき白桜駅で菊ちゃんからもらっていたもの。
みんなで何気なく会話がはじまった。
部長が「まだ11時半くらいだし、電車も3駅だったし…。あ!あそこにお団子屋さんがある!」
と言って、このセリフから、会話が始まった。
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よもぎ神社到着。
--- ここからしばらく会話なので、LINE形式(人物「セリフ」)でお届けします ---
桜「お団子屋さんと言っても…。もうとっくに閉店してますよ?」
菊ちゃん「ええ〜、みたらし団子食べたかったぁ」
副部長「出店はあるんじゃないの?」
ふじちゃん「あ、ありそうだから見てみるのだ。」
ここの神社は、奥の方に本堂があり、そこにおみくじ屋さんやお守り屋さんがあり、本堂の左の
列には出店が並んでいて、右の列には団子屋さんなど、普段もあるようなお店が並んでいる。
私たちは左の列の出店のほうへ行った。
部長「わー…。人めっちゃいる。」
副部長「まじか…、焼きそばかたこ焼き食べるつもりだったのに、どっちも並んでるなぁ…。」
桜「あそこ!あそこ空いてますよ!私あっち行ってきますね!」
そこは一昔前に流行った「チーズハットグ」の出店だった。定番とかではないから、3人しか並んでいなかった。だけど私はチーズハットグに一目惚れした。
みんなのところに行ったら、みんなはそれぞれの出店の食べ物を持ってきていた。
ふじちゃん「あっちで唐揚げが売っていたのだ。意外と混んでいなかったからチャンスなのだ!」
菊ちゃん「私はー、じゃがバター!意外と混んでなかったよ!」
副部長「見てみて、ホットクが売ってたの!チーズが入ってて美味そう…。」
部長「今川焼があった…。みんなお昼ご飯みたいだが、朝、いや夜?だからこんくらいいだろ!」
みんなで各々の「朝ごはん」を食べて、食べ終わった頃にはもう、11時50分くらいになっていた。
--- LINE形式 終了 ---
みんなで本堂の前にきて、お賽銭の準備をした。
私は毎年「15円」にしている。「十分ご縁がありますように」という意味らしい。
部長は、「金くれ」と言わんばかりに手を出してきた。
「…もう。何円ですか?」
部長は「500円。」とぶっきらぼうに返されたら、私はそれに反論。
「500円って、小銭一枚で500円が最高額だから、『これ以上のご縁はない』っていう意味になるんですよ。5円か15円がいいんですよ。」
というと、「じゃあ5円」と返された。
副部長、菊ちゃん、ふじちゃんが、カウントダウンをしている。
と言っても…まだ「121!120!」だった。私も途中から参加した。部長もつられるようにあっさり参加した。
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カウントダウン残り10秒。
「「「「「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!」」」」」
みんなで掛け声をした後…
桜「ハッピーニューイヤーっ!!!」
菊ちゃん「あけおめーっ!!!」
ふじちゃん「謹賀新年ーっ!!!」
副部長「うさぎーっ!!!」
部長「陸上の時代でーすっ!!!」
みんなそれぞれの掛け声が重なった。
桜「ちょ、みんななんて言いました?私はハッピーニューイヤーなんですけど…」
菊ちゃん「あけおめーって言った!」
ふじちゃん「謹賀新年が普通だろ」
副部長「いや、|卯《うさぎ》年だし…。とっさに出ちゃってさ」
部長「陸上の時代でーすって言った。いや、それはそうだろ!てかふじ!渋い!」
ふじちゃん「渋い家系でごめんな!」
桜「とりあえず、お賽銭入れよ!」
みんなでお賽銭を入れた。
二礼して、みんなで鐘を鳴らして、に拍手して、みんなで手を合わせた。
桜(足がもっと早くなりますように!)
菊ちゃん(幸せな年でありますように…。こんくらいしか思いつかんな)
ふじちゃん(副部長がいいかげん桜サマのこと諦めますように)
副部長(…なんだろう…。みんなの願いが叶いますように…。)
部長(事故とかなく安全に暮らせますように!)
みんなで顔を上げて、一礼して、左から帰った。
菊ちゃん「桜!なんてお願いしたの?」
桜「ええ…言ったら叶わなくなっちゃうし…。」
ふじちゃん「言わない!絶っっっっっっっ対言わない!」
副部長(言っちゃうとみんなの願いが叶わなくなっちゃう)
部長(言うと事故起きる)
副部長「おみくじ引こー」
みんな「いいですよぉ」
桜「やった!大吉だ!」
桜が目をつけたのは、恋愛運だった。副部長が私のこと諦めたら困るし。
恋愛運は、「相手は一途なり」。よかった。
菊ちゃん「いえー、中吉!」
ふじちゃん「え…平吉。なんか怖っ。」
ふじちゃんが目をつけたのは、やっぱり恋愛運。
「素直なればよし」…素直になってるのに。
副部長「お、末小吉?こんな運勢あったんだ…。」
副部長が目をつけたのは、やはり恋愛運。
「相手は一途なり」私と同じだ。え?まさか…。
部長「やってあああああ!大吉っ!!」
目をつけたのは、訴訟。「叶う」。嬉しい。みんなで帰って、それぞれ、冬休みの課題を終わらせて、かえったらグループトークで神社のことについて色々と語った。
平吉って意外とあるらしいっすよ!