公開中
YELL
⚠︎御本人様方には一切関係はございません⚠︎
・CP 黄赫→桃赫
・学生パロ
・赫くんは失恋
・人を選ぶ内容
・キャラ崩壊あるかも
⇒地雷さん、純粋さんは回れ右!
読みたい人だけお進み下さい^ ^
「 」セリフ
( )心情
--- ・・・ ---
『私、今日の放課後みことくんの事呼び出し
ちゃった...告白しようかなって、』
『そうなの!?二人仲良いしいけるよ!』
『そうかなぁ..//?』
『当たってみなきゃ分からないよ!』
赫(ふ〜ん、あの人みことのこと好きなんだ)
廊下を歩いていたら、向かい側から通りすがった同じクラスの女子の声が耳に届いた。初めは気にも留めてなかった。
イケメンで天然なみことは、学校の生徒男女問わず、先生からも慕われている。また、3年生になってから生徒会長を務めており、人気度は飛躍していった。
そのせいもあって、みことが告られるなんて日常茶飯事だ。告られては振って、告られては振ってを繰り返すみことの姿を見て一度だけ質問した事もあった。
赫「なぁ?みことはなんで毎回、毎回、告白断
ってんの?」
黄「うぇ?...いきなりやね笑」
赫「いい加減、一人は好きな奴が居るだろっ」
観念して白状しろ、と言わんばかりに、悠々と椅子に座っているみことの体に背後から手を回す。顔を覗き込むように前屈みになると、みことが俺の瞳をしっかりと絡みとってくる。
黄「俺は、なっちゃんが居るだけで十分なくら
い幸せだよ。」
赫「は、はぁ. . . ?」
真っ直ぐな視線を直に向けられて、冗談だと笑って消化できなくなってしまった。不覚にも、語尾が少し裏返り、頬に熱を感じる。
黄「わぁ!なっちゃんが照れてる〜」
赫「照れてねぇし!勝手にしてろっ!!」
ニコニコよりニマニマという擬音が合いそうな笑みを浮かべて弄ってくる。図星な事に気付き反射的に体を反らす。が、みことの腕が伸びてきて避けるにも避けられなかった。
黄「これからもよろしくね、なっちゃん。」
赫「こちらこそ。みこと。」
俺を弄るような笑みはもうどこにも無かった。俺のこじ付けかもしれないが、ただただ友達が大好きな奴の笑顔にしか見えなかった。
--- *** ---
そんな幸せな過去を思い出しつつ、自分の教室の扉に手を掛け、中に入る。自然と体が覚えた俺の席までゆったりと歩いていく。
黄「なっちゃん、おはよう。」
「今日は遅刻してないんやね!」
赫「おはよ。ちなみに俺の事ディスってる?」
黄「そんな事あらへんよ!」
心の中で噂をすれば、隣の席の黄色頭が声を掛けてきた。ほぼ毎日と言って良いほど遅刻する俺に対し、時間にゆとりを持って登校するみことにはぐうの音も出ない。そんな中でも、精一杯の抵抗はしておく。
赫「お、みこと手紙持ってんじゃ〜ん。なにな
にラブレターですか?朝からお熱いね。」
黄「あぁ、なんか呼び出しもらったみたい
なんよ。」
赫「どーせまた告白受けるんだろ?」
黄「いやそうと決まった訳じゃ、、、」
赫「ま、頑張れ」
憶測にしか過ぎないが、先程通りすがった女子からの告白の呼び出しの手紙だろう。
こういった事は普段通りで、特に気にする事もない。勿体ない事に今回も振ってしまうのだろう。そう独断していた、何の根拠もないのに。
--- *** ---
翌日__。
今日はいつもより早く起きてしまった。アラームが鳴るのを待ちながら、ニュースをつけたら正座占いは1位だった。ラッキーカラーはピンクらしい。
赫「今日は良い日になるな。」
思ったままに呟いた。ふと、人の少ない教室を味わってみたいと思って家で過ごすのではなく、急いで身支度をして学校に向かった。
下駄箱で外靴から中靴に履き替える。ついでに俺にもラブレターが入っていないかもチェックする。残念ながら、お目当ての物は見つからなかった。嘆く事はないが夢は砕けた。
階段を上り、教室のある階へと向かう。昨日より廊下の人通りは少なく、すれ違うのも知らない人が多い。遅刻ばかりしているせいだ。
教室の扉に手を掛け、中に入る。
その予定だった。開けれなかったのは、みことと昨日の女子の声が聞こえてきたからだ。
二人には悪いと思ったが、興味本位で外から聞き耳を立てる事にした。
--- *** ---
気付いた時には、校舎の端っこにある放送室の前まで来ていた。ここまでどうやって来たのか覚えてない。覚えているののはただ一つ。
みこと とあの女子が付き合ったこと。
話を聞いていてなんとなく勘付いた。途中から居た堪れなくなり、教室には入れず、逃げるように人が居ない所へとやって来た。
校舎の端っこなだけあって、放送室近くには先生はおろか生徒すら一人も居なかった。途端、堪え切れなくなった涙が目から溢れてきた。膝から崩れ落ちてうずくまる。
赫「ぐすっ... うぅ、みことの゛嘘つきぃ、、」
拳で乱暴に目を擦っても、次から次へと涙が止めどなく流れ落ちる。冷たい水が頬を伝い、廊下にポツポツと音を立てて滴る。
俺が居るだけで十分幸せだって言ったじゃん。嘘だったのかよ。
俺だって幸せだったのに。
俺だってみことのこと好きだったのに。
大好きだったのに。
--- *** ---
?「あの、どうされましたか?」
赫「グスッ. . . う゛ぅ?、」
放送室の前でうずくまって泣いていたら、誰かに声を掛けられた。人に見せられる顔じゃないのに。なんて時に声を掛けてくれたんだよ。
返事が出来ずに顔を上げられずにいると、相手が痺れを切らしたのか、相手もしゃがみ込み、俺の肩に手を置いてきた。
?「お辛い事があったんですよね?お前に何が
分かるんだよって思うかもしれませんが、
俺が傍に居るので。思う存分、気持ちを吐
き出しちゃって下さい!」
顔は見えないけれど、おそらく優しく微笑んでいるのだろう。俺のことを安心させる為に、傍で落ち着くまで待っていてくれるのだろう。
その優しさに触れたら、また涙が流れてきた。
赫「あいつが、あいつがぁ...俺のこと、グスッ」
?「ゆっくりで良いですからね。」
肩に置かれていた手が背中の方まで落ちていき幼子をあやすように撫でられる。言葉にしようとすると現実を突き付けられ、また涙が溢れるという負の連鎖に陥ってしまった。
どれだけ時間が経っただろう。時間を気にできる程には、なんとか落ち着いてきた。目は腫れてるだろうし、鼻水がヤバイ気がするので、軽く拭ってから、顔を上げてみる。
桃「あ、落ち着きましたか?」
桜のように美しいピンクの瞳と視線がぶつかった。端正な顔立ちに一瞬思考が停止する。再度なんとかして頭を動かす。
赫「. . . お前、誰?」
桃「お、俺ですか?」
「俺は高等部1年のらんです。」
赫「歳上!?」
桃「その校章は中等部か。悩み事があるなら
先輩に相談しなされ。」
拳を胸に置いて誇らしげにするらん先輩は、かっこいいはずなのに、どこか頼りなく見えた。
赫「頼りなさそうなので遠慮しときます。」
桃「えぇ!!なんでぇ〜〜!!」
拒絶の意を示して、両手を前にかざす。するとらん先輩の表情が明らかに落胆する。声が少し幼くなり、キーンとした高音の声が耳に響いた。咄嗟に、自分の耳を塞ぐ。
赫「うるせぇ、」
桃「今、イラっとしました?」
赫「は?まぁしたけど...」
桃「そっか。なら俺の役目をお終いです。」
「じゃあね。」
立ち上がり、高等部の校舎へと体を向き直り立ち去っていく。突然の事すぎて、頭が追いついていないが、反射的に呼び止める。
赫「待って!!!!」
桃「!」
赫「...ください。俺、まだ感謝できてない。」
「らん先輩。ありがとうございました。」
俺も立ち上がり、先輩と目線を合わせる。深々とお辞儀をして感謝を伝える。足音が近づいてきて上半身を起こす。眼前にはらん先輩が居た。
桃「また会いに来てよ。・・・ね?」
赫「絶対、会いに行く。」
らん先輩のお誘いに即答すると、一瞬目を丸くして小さく笑っていた。少しして、食い付くように返事をしてしまった自分が恥ずかしくなって俯いてしまう。そんな俺の顔を両手で包み込んで持ち上げられ、視線が合う。
桃「行ってらっしゃい。」
俺を送り出すようにエールをくれた。俺の心の中には、どこまでも暖かい色が広がっていた。
--- ・・・ ---
正座占いを否定する小説ではありません。