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プロローグ
アンダーテイル二次創作ダァ。
原作知らなかったらキツいかもしれません。
(読者を選ぶクソ作者です。)
湿った風がフリスクとサンズに当たる。
何かイヤなことが起こる前触れのようだ。
サンズ「オマエ、誰も殺さなかったんだな、見りゃ分かるよ。」
フリスク「…」
サンズ「ハハッ、相変わらずツレねぇな。」
フリスク「…」
フリスクは歩みを進めた。
奥の、王の間に。
王の間の入り口でフリスクは足を止めた。
外の世界 に出る方法。
モンスターを1人殺して、結界を破る。
この奥にいるのは、王のアズゴア。そしてその奥に結界がある。
その結界の先にあるのが地上。
アズゴアを殺して地上に………
唐突に思い出した事実。
自身の幸せとこの国の王の命。
フリスクに襲い掛かる人生最大の二択。
そこに加わったのは、第三の選択肢だった。
モンスターの子「おぉっ!オマエも王サマを見にきたのか?王サマがニンゲンと闘うんだってよ。」
フリスク「…」
フリスクの頭に第三の選択肢が追加される。
たった一人のモンスターの子の命を引き換えに、自分が地上に出る。
そうすれば、この地底世界の自治も自分の目標も守ることが出来る。
更にこの選択肢を突き出す事実があった。
モンスターの子に家族がいないこと。
たとえ殺してしまっても…悲しむ人は……いない………
フリスクは無言で「ほんもののナイフ」を構えた。
フリスク「………」
ウギャッッッッッッ……………バタッ………………
モンスターの子は息を引き取った。
フリスクは王の間に進んだ。
美しい庭を抜けて、大きな扉に手を掛ける。
鈍い音と共にドアが開き、光が差し込む。
奥にあるのは王座。
そこにはやはり、アズゴア王の姿。
「さぁ、始めようか。」
アズゴア王が斧を構える。
フリスクはアズゴア王の横を通り、結界に近づく。
アズゴア「私を倒せば、そこが通れるようになるさ。」
話し終えたアズゴアの目に、結界に対峙したフリスクが映る。
結界に手をかざすと、モンスターの子のタマシイが具現化する。
そのタマシイが大きく輝き、光と共に結界の破片を散らす。
アズゴア「な、何だ?この光は…!?」
アズゴア王は次の瞬間、絶句した。
フリスクは「ほんもののナイフ」を取り出す。
血みどろのナイフを。
フリスクは言葉を発さない。
それ故にアズゴアに未知の恐怖が襲いかかる。
アズゴアは命の危機を悟った。
ここにいればニンゲン界、地上に引きずり出されると。
アズゴアは王の間から飛び出した。
中庭を抜け、再びアズゴアに絶望を与えるものがあった。
モンスターの子の死体。
アズゴアは全てを理解した。
ニンゲンがこのモンスターの子を殺した。
そしてそのタマシイで結界を開けている。
絶望のあまり、アズゴアの足が止まる。
その間にフリスクはニンゲン界に戻っていった。
モンスターの子の命と引き換えに。
テスト勉強?
そんなものはない。
まだあわてるじかんじゃない。(明後日。)
まだあわわわわっわわっっわ。