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ハツコイ
こんにちは、夜桜紫織です。初投稿です。読み切り、恋愛小説です。よろしくお願いします。
「今日、七瀬さん、誕生日だよね?」
「う、うん。そうだけど」
私、七瀬詩織が通っている、桜川光高校の教室で彼から言われた一言。彼の名前は、木下春希。私たちは、高校2年生の同級生で、クラスメイト。実は、私は彼に恋心を抱いている。そんな相手から、2人きりの教室でこんなことを言われたから、動揺を隠せなかった。普通こんなこと聞いてくる異性なんていないから。
「急にそんなこと聞いてきて、どうしたの?」と思わず聞き返した。
「いきなりだけど、実は、七瀬さんに誕生日プレゼント渡したくて、普段使いしやすいかなと思って、シャーペンにしたんだけど…」
いきなり放たれた言葉。
「なんで私に誕生日プレゼントを?」
「実は、僕、七瀬さんのことが好きなんだ。」
「えっ…本当?私、木下くんのこと好き。」
あ、やらかしたー。まさかの両想い。覚悟は持てていなかったのに、いきなり告白になってしまった。こうなったらもう流れに身を任せるしか無いよね。
「つ、付き合ってくれませんか。」
「うん、恋人として付き合うことに関して、僕は大丈夫だし、七瀬さんがいいなら。」
「じゃあ、よ、よろしくお願いしますっ。」
こうして私は、木下くんと恋人として付き合うことになった。その後、会話によっていつまでも渡せなかった、誕生日プレゼントのシャーペンを受けとった。恋愛ってこんなに単純なもの?疑問は残るけど、ずっと片想いのまま終わると思っていた私の恋愛が成就したのは、素直に嬉しかった。
何はともあれ、これから木下くんの彼氏としての私の生活になる。楽しみだな…私の初恋である。
読んでくださってありがとうございました。これからも頑張ります。