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1話 山
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
この世界には鬼がいて、人間を襲ってきます。
「おじいさん、起きて」
「ばあさん、もう朝か」
「山、行くんでしょ」
「あぁ、そうだった」
「もう行きますからね」
「はい」
おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山、那谷蜘蛛山に鬼狩りに行きました。
おばあさんが洗濯をしていると川の上流から桃が泳いできました。
その桃を一瞬で息を止めました。
「おぉ、おじいさんが帰ってきたら食べようか」
その頃おじいさんは
「ここが那谷蜘蛛山か」
そして、おじいさんは小柄な鬼と「こいつを倒して下山する」と言っている人を見つけました。
その人は、鬼に向かって行きました。
鬼「鬼血術…え?」
おじいさんはギリギリで人を助け、鬼の首をその人が落とした刀で切りました。
すると!
他の鬼が来ました。
おじいさんは「わー」
の一言。
また、持っていた刀で全員の鬼の首を切りました。
「ありがとうございます!その刀、あげます。」
「ありがとう」おじいさんは言いました。
家に帰って
「人を助けたんか、ようやった」
「いやぁ、刀も貰っちまった、刀なら楽だからな。ずっとクワじゃ無理がある。」
「あ、桃をとってきたんよ、食べようか」
「おお、こりゃ立派な桃だ」
「確か、子供が出てくるとかなんとか」
と、期待していました。
切ると…
普通の桃でした。
「まあまあ、食べましょうか」
おじいさんとおばあさんは桃を食べて湯を飲んで寝ましたとさ。
1話 終わり