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意味が分かると怖い話
意味怖、いわゆる、意味がわかると怖い話をかくの初めてでっす
だっけ下手だしどっかで聞いたことあるかもしれんけど最後まで付き合ってくんなせ((殴
「ねぇ聞いて最近ストーカーされてる気がするの」
私の友人で、一人暮らしをしている|音環《ねわ》にそんな相談をされた。
「あのね、大学に来るときも帰るときも誰かに見られてる気がしてて…」
あとね、と言って音環は言葉を繋いだ。
「|家《アパート》に帰ると、机とかゴミ箱の位置がずれてるの」
音環は声を震わせながらそう言った。
「でも証拠がないから警察にも相談できなくて…」
いつも天真爛漫な音環の姿は、今はない。
「じゃあさ、部屋に監視カメラでもつけてみたらどう?」
私がそう言うと、音環はホッとした表情で、それいいね、と言った。
「やっぱり、|風芽《ふめ》に相談してよかったぁ」
*
~翌日~
「風芽!昨日さっそく防カメ設置したよ!」
昨日とは見違えるほどの明るい声で駆け寄ってきた。
「えっはや」
「ふふん!でしょ?一刻も早く犯人をとっちめたいからね!」
「犯人、写ってるといいね」
「うん!あ、そうだ風芽、ひとつだけお願いがあるんだけど───」
*
『風芽~今から見るよ』
「おっけー」
音環から頼まれたお願いというのは、防カメを1人で見るの怖いから、電話したいというものだった。
もちろんオーケーした。
『うーんなかなか来ないなぁ────あっ!男の人が部屋の中に入ってきた!しかも包丁もってる!』
「えっまじ?こわぁ」
『なんか私の服を着はじめたんだけど…うそでしょゴミ箱の私が鼻かんだティッシュ食べてんだけど………』
「は!?なにそれ、普通にきもすぎ」
『あっクローゼットの中に入った…また私の服着るつもりかなぁ………あれ?でてこないぞ?』
『あ!また誰か部屋に入ってきた!あれ違う、私じゃん!……あれ?──────』
友人の声はそこで途切れた。
【解説】
包丁を持った男は、音環が帰ってくるまでにクローゼットからでてきていない。つまり、男はまだクローゼットの中にいる。