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beau monde 3
今回も血などの表現や過激な怪我やグロは出てきませんので大丈夫です〜
第一話 神様は僕を死なせてくれなかったけど
誰だって裏の顔を持っているだろう?
表ではいい人だけど、裏では軽々と規則を破る人。
表では可愛いけど、裏では表が全部メイクだっていう人。
俺たちもそうなんだ。
表では学生、裏では殺し屋…
裏の世界で有名な、殺し屋なんだ。
っ…
ピピピピピピ、と、アラームがなっている。
時計を見るとジャスト5時。5時に起きるのが体に染み付いちゃったんだなぁ…
にしても、変な夢。あれは玄韻様の声だったけど、なんで今更。
んー…
まぁ、考えてもわからんことは考えてる時間が無駄だ、忘れ去ろう。
僕は着替えながら今後の予定を頭の中で組み立てた。
顔洗って、ご飯作って、ご飯食べて、歯磨きして、みんなを起こして、ご飯食べさせて、みんなの準備させて…
よし。
自室のドアを開けたら何かにドンッとぶつかった。
「ふみまへん…」
と、僕。鼻を抑えながら。(痛かった…)
「あ?」
と、男性の誰か。鋭い怖い目でこちらを睨みながら。
「あぇ…もしかして敵さんでしょうか…」
「…」
わーん、質問してたのに何にも答えず縛られちゃったよ
この人どこから侵入してきたんだろうなぁ、
そんなことを思っていると、太陽に照らされて明るい一階のロビーにドンッと落とされた。
「いったたたた…人質にするならもうちょっと丁寧に扱ってくださいよぉ」
「黙ってろ」
「ひぇえ」
きっとこの人、僕が弱いと思ってるんだろうなぁ。
まぁ事実なんだけど。うん。
人質になるのが僕以外の人でよかったなぁ。
「…誰も起きてこないとか。お前見捨てられてんな」
「わー、みんなねぼすけさんですからねぇ」
見捨てられ、という言葉にちょっと傷ついた。
でも…
でも、ここの人は、絶対にそんなことしないから。
絶対に、絶対に…
「…誰なん、お前」
眠そうな声が聞こえた。
「ねぇ待って、立夏やん、なんでそんなかっこ…」
一瞬で察したようで、戦闘体制にすぐ入ったのは…
言霊を操る悪魔、ツキカ。
「ツキカじゃーん、なして起きたん?」
「腹減ったから起きた!いつもの立夏が動き始めた音がしなくてどうしたんだろなーって思ったらこうなってる」
「なるほどぉ」
「…お前ら2人とも黙れ」
「ん?お前の方が黙れ?」
ツキカは「黙れ」の部分を強調してしゃべった。
「…!?…!!!!!」
いやぁ、言霊って便利だね!
でも操るのは結構難しいらしく…
すっかり終わった気になっていたら、敵さんが襲ってきた。
ツキカはそんな相手の鳩尾を軽く蹴る。
声が出せないからよくわからんけど、とても辛そう。
勝ったなぁ。
ツキカに腕を縛られていた縄をほどいてもらう。
「うーん、跡がついてる。どうにか消せないかな」
「え?なんで?」
「え…だってこれ見たら絶対なんか言われる…」
「別に良くない…??」
「いやぁ、心配かけたくないし。」
「ふーん?…変なとこで寝てクッションの跡がついたとでも言えば?」
「確かに!そういう時あるよね」
2人で笑い出す。
見捨てられてなんか、いない。
神様は僕を死なせてくれなかったけど、
代わりにこんな素敵な仲間をくれた。
短(
いやぁ…ちょっとねえ…
ごめんなさい…(
ってか名もない君に祝福を。更新できなくてすみません…
そっちはちょっと放置気味になるかも…((