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失われた記録
「マフィ……ラ?」
目の前に倒れるマフィラを見て、青ざめるレイ。周りの音も、自分の心臓の音にかき消される。母と重なる。蘇る記憶。
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「ごめんね……レイ……マフィ……ラ……に……よろ……し……く」
血の海に倒れる母。冷たくなる手を、握る母。なぜだろう。この時、なにも感じなかったのは。
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「レイ」
感情のこもって無い声で呼ばれて、レイは顔を上げる。
「大丈夫」
「だって、マ、マフィラが……」
「死んでねぇよ」
後ろから声がし、振り返ると、首に手をあてて、ひねっているマフィラがいた。レイを見て、マフィラはニヤッと嫌らしく笑う。
「言ったろ?不老不死だって」
「僕は……貴方のこと、母さんに……」
「あぁ。俺もセイラのことで、思い出したことがある」
マフィラの表情で、レイは察する。マフィラとレイの間を冷たい風が吹き抜けた。
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「………母さんは………」
「あぁ……助けられなかった」
マフィラは拳を握りしめ、俯く。レイは目を見開いたまま、呟く。
「サイナは……僕の育ての親だ……」
「は……?」
マフィラは顔を上げ、信じられないといった表情でレイを見る。レイも口を手で抑え、驚いている。
「でも……彼は、感情を持って………」
レイは目を閉じる。風の声に耳を澄まし、ゆっくりと思い出す。思い出すことのなかった、彼との10年間を。
入れ忘れ設定
※記憶じゃなくて記録なのは、レイがアンドロイドだから。
Q&Aコーナー
Qこれの終わらせ方は決めてますか?
A我にそんなものを求めた貴方が間違っています。
Q終わらせる気ありますか?
Aあると思いましたか……?
Q回想編多くないですか?
A気のせいです。
Q文字数少なくなってませんか?
A気のせいです。多分……(汗)
Q完結させる気ありますか?
Aあるけど、完結できるか分からないです。てか、二個目の質問と一緒やんか!
Q&Aコーナーは以上になります。