公開中
第一話 あれ?ニエルさん?
初めての投稿で。
今日は、ニエルの魔術試験の日だった。
この終わり、ニエルはとぼとぼと家路を歩いていた。
「わたし、やっちゃったかな…」
俯き加減でそう呟く。
ニエルは、龍族の姫として故郷では可愛がられていて、人間に興味があった。
そして、人間界にやってきたのだが、周りに上手く馴染めず悩んでいた。
今日も、魔術試験には合格したが、魔術の余波で、先生を瀕死状態にしてしまった。
先生は意識不明だと聞いた。
ニエルにとって一番苦手なことは、魔力のコントロールであって、過去に二度暴走してしまい、仲間を失ってしまったこともあった。
そう悩んだいる内に、気が付けば家の目の前に立っていた。
ニエル「ただいま…。」
ユムリ「おかえり〜、何かあったの?」
ユムリは、キッチンで夕飯を作っていたそうだ。
ニエルの落ち込みを察知したのか、心配そうな顔でニエルの顔を覗き込む。
ニエル「わたし…さ、やっぱり…」
ニエルが口を開いた瞬間、玄関から勢いよく扉が開く音がした。
「失礼しま〜す!」
「何!?誰!?」
入って来たのはルイセだった。
「ルイセ!!」
ユムリは驚いた表情と、少し怒った表情をしている。反対に、ニエルは嬉しかった。
ニエル「ルイセぇぇ…!無事だったの…⁇」
ルイセは、ニエルの幼馴染で、ニエルが人間界に行ってからは、ニエルの両親、龍族の王の護衛をしていた。
本来、魔族であるルイセは龍族のニエルと敵対するはずなのだが、何故か幼い頃、<禁忌の領域>と呼ばれる場所で、ばったり出会った。
そこで何故か意気投合して、それ以来一緒にいるようになった。
そして、ニエルの両親の護衛をすることになった理由は、他地域で有力者の暗殺が行われたからだ。
それも、護衛部隊の裏切りという形で。
ルイセ「いやいや!僕が死ぬ訳ないよ〜!」
ニエル「あるよ絶対…!!」
ユムリ「そんな…死ぬ訳ないとか…言ってるから私もニエルも心配になーるーの!!」
ルイセ「すみません、ホントはちょっと危なかったっす…。」
ニエル「でも、無事でよかった!!」
ユムリ「そうだね…!」
(ニエルさん…先生のこと、もしかしてどうでもいいんですか?)
急に色々な出来事の終わりから始めちゃいました…。