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姉へのありがとう
Oさんからのお話です。
同じ思いを持っている姉に「ありがとう」。
俺は女で生まれて育ってきた。
だけど、約2年ほど前から「女の子だから」「可愛い」などの女の子にしか言わないようなことを言われることや、第二次性徴期で変化していく体に嫌悪感を抱くようになっていた。
学校で一人称がちょくちょく『僕』になり、最近では『俺』という一人称になっている。
だが、母のいる前では『私』と言ってしまう。
母は無自覚だろうが、俺のことを女の子扱いする。
生まれ持った性が女だから、仕方ないとも思うがやはり嫌だと思ってしまう。
服を買うときも「可愛いから着れば?」「この服、可愛いじゃない!」といつも言ってくる。
流石にメンズ服は買えないので、レディースの中でもフリルがなく、無地のものやメンズ服にもあるデザインのものを買う。
スカートは履きたくない、可愛い服を着たくない、第二次成長期の変化が嫌だ、一人称『私』が嫌だ、そんな思いを持っていたのは俺だけではなく、2歳年上の姉も同じだった。
姉が俺にその思いを話してくれたから、自分もその思いに気づけた。
1人で溜め込むこともなく話を聞いてくれる相手を見つけられた。
自分の気持ちを隠さずに話せる支えだった。
自分たちのこの想いは思春期だからあるものかもしれない。
だが、それでも今俺の支えになっていることに変わりはない。
1人にしないでくれてありがとう…
O様。この度は参加していただき、ありがとうございます。
O様は小説を投稿していないので、代表作品はありません。ですが、この本文の内容はOさんの内容をありのままにあげました。自分の心情を少しずつ入れ、場面に応じた周りの反応も書いていて羨ましい限りの発想力です。
O様、素敵な「ありがとう」をありがとうございました。