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伍話 すれ違いと仲直り
🌫️「ただいま~~~!かなたいる?」
🌃(今日も任務か)
🌃「あ、はい、お帰りなさい」
🌫️「かなたさ、なんか僕が帰ってくると疲れてるような」
🌃「そんなことはないですけど」
🌫️「それなら良いけど...」
🌃「ちょっと部屋へ行ってきます」
🌫️「あ、うん」
🌫️(最近、かなた元気ないなぁ)
そう言えば、あの時の任務厄介だったなぁ
👹「お前の師範無すぎ~~!
元気ない~~!
お前と似合ってない!
しかも甘すぎ~~!
絶対師範として向いてないわ!柱なんてやめちまえ!」
🌃「はあ゛??黙れ無一郎師範のことを喋るな
さっさと死ね」
👹「やだね!そんな簡単に死んでたまりますか!
あちしに指示すんな!」
🌃「夜の呼吸、弐ノ型 猫目魔宵!」
👹「アハハハッ!そんな攻撃無駄!
あちしには効かな」
ズシャッ
🌃「うるさい雑魚野郎
さっさとくたばれ」
👹「はあ??お前に」サァ~
うるさいなあ
この日は悪口で済んだ
---
あの日は大変だったなぁ
👹「わっはっは!吾輩は自分の好きなように夢を見せることのできる鬼だ!
吾輩の見せた夢は死んでからでも効果があるぞい!」
🌃「へーすごいね」
👹「お前、吾輩の能力をバカにしよって!
お前には最悪な夢を見せてやる!」
🌃「は?」
👹「待て!」
ザッ
シュッ
ザッ
シュッ
👹「遅いなぁ!」ニヤ
🌃「は?追いつけてな...」バチン
👹「あれ、当たっているではないか?」
🌃「当たっただけではどうにも、ならない」フラッ
👹「この打ちに耐えるとは!
だがこれは悪い夢をお前の脳に入れるのが主な効果だ!
存分に味わうと良い!」
🌃「__夜の呼吸、陸ノ型__」
👹「喋るならもっと大きな声で話したら良いではないか!」
🌃「数十夜斬!」
👹「眩しい!」
キラキラ キラキラ
👹「何だ!眩しい!」
キラキラ キラキラ
🌃「今だ!」
ズシャッ
🌃「斬れた。」
👹「斬れてない斬れてない!そもそも吾輩は負けぬ!」サァ~
灰になった。
🌃「叶夜、隠の方を、呼ん、でき、て」
🐦⬛「分カッタ!」
🌃「頭が、痛い...」ガクン
そこで私の意識は途切れた。
---
🌫️「ねえ、起きてよ
何してるの?まだ稽古の途中だよ?
かなたの実力はこれ?
なんでお館様はかなたを継子にしようとか言い出したんだろう
なんで僕はかなたを迎えたんだろう」
🌃「無一郎師範...?何でそんなこと言うの...?」
🌫️「いや、普通でしょ?
かなたが雑魚なのが悪いじゃん
継子やめてやり直せば?」
🌃「何で...何でよ...」
🌫️「かなたは雑魚だから、...」
---
目が覚めると、蝶屋敷にいた。
夢だったんだ。
辺りを見回すと、別の部屋から胡蝶さんが入って来た。
🦋「あら、かなたさん。目、覚めました?」
🌃「あ、はい
なんかすみません、」
🦋「全然構わないですよ!
それに蝶屋敷は療養する所です
遠慮なく頼ってくださいね」ニコリ
🌃「ありがとうございます」
🦋「あ、少しだけ頭見せてください
うんうん、うん、
帰る分には全然問題無さそうです!」
🌃「じゃあ、帰っても、良いんですか?」
🦋「はい!帰るか、もう少しここにいても良いですよ!」
🌃「じゃあ、帰ろうかな」
🦋「分かりました!一応任務に行くことも大丈夫そうですので!
また困ったことがあったら頼ってくださいね!」ニコリ
🌃「はい、ありがとうございました!」
---
そういえば、あんなこともあったなぁ
未だにあのような夢はよく見る。
🐦⬛「カナタ!」
🌃「っ、叶夜」
🐦⬛「この後任務!アノ夢ノ事?」
🌃「うん、どうしても、話せないよね」
すると叶夜は私の膝にちょこんと座った
🐦⬛「自分ノ言イタイ時ニ言エバ良イト思ウヨ!」
🌃「ありがとう、叶夜。ちょっと軽くなったかも
よし、任務行くか!」
🐦⬛「行コウ!」
🌃「無一郎師範、任務に行って参ります」
🌫️「うん、行ってらっしゃい」
--- 任務の場所に着き ---
なんかふわふわしてる。
鬼の血鬼術だ。
👹「こんばんわぁ~~~!」
🌃「誰だ」
👹「ここの鬼でぇ~~~す!」
🌃「何だこの空間、言葉までふわふわしちゃう~~~」
👹「私ぃ、自分もこのふわふわ感がある喋り方になる代わりにぃ、
とぉっても強~い能力を手に入れたんだぁ
全てあの方のお・か・げっ!」
🌃「?」
👹「もぉ~~~、仕方ないなぁ、実際に使って説明してあげようかぁ?
血鬼術、泡包!」
🌃「な、何これ、泡が体にくっついてくる~~」
👹「そうだよ~~!泡を体にくっつけてぇ、包み、窒息させるのぉ!
今回は特別に、少なめだよぉ!
次、行くねぇ!
血鬼術、さぼん刺し!」
すると、尖った泡のようなものが大量に飛んできた。
私は日輪刀でなんとか受け止めた。
次々と飛んでくる泡に苦戦しながら、全ての泡を消すことができた。
👹「えぇ~~~!?君、意外とすごいねぇ!
棘泡、全部壊されちゃった!
攻撃対応、お疲れ様ぁ!
今日はしょうがないから最後!
血鬼術、幻見泡!」
すると、糸に繋がったしゃぼん玉が飛んできて、私の頭に軽く当たった。
🌃「これだけ!?」
👹「うんっ!じゃあ、またねぇ!」
🌃「え...」
👹「遅いんだよ
血鬼術、泡包」
気づいたら鬼は私の背後に迫っていた。
ザッ
私はギリギリで回避した。
素早く動く練習をしていなければ、きっと窒息死していただろう。
あいつ、騙しやがって...!
🌃「夜の呼吸、参ノ型」
👹「血鬼術、」
🌃「暗潜夜猟、参秒!」
👹「幻見泡!」
㌧㌧
🌃「くっ、」
ズズズズズ
ズズズズズ
ズズズズザンッ
斬った、
👹「あ~~~あ、斬られちゃったぁ、
__ま、三回頭に当てたから、だいぶ幻を見るなぁ!__
あの方のお役に立ちたかったなぁ...」サァ~
この鬼、最後まであの方と言っていたが、無惨のことだろうか。
あの鬼を倒したのに、私の目の前はふわふわしている。
何か見え、はっきりして来た。
無一郎師範!?
🌫️「やっと倒したんだ、あの鬼。」
🌃「...?」
🌫️「遅いね、鬼の挑発に乗っちゃうんだ?
僕言わなかったっけ?そういう挑発乗るなって
それとも僕の話なんか聞かないとかそういうこと?それ酷くない?
僕を信じてくれないの?もう良いよ、かなたなんて、名前も呼びたくない」
🌃「無一郎師範...?」
無一郎師範は向こうに走って行った。
そして、消えた。
もう、嫌だ。屋敷、帰りたい。
--- 屋敷の近くに着いて ---
🌸「かなたっ!」
🌃「あ、皆」
🎴「任務帰り?」
🌃「うん」
🔫「お疲れ様」
🌃「ありがとう」
🌸「私、かなたに言わなきゃいけないことがあって、
師範に鬼のこと言っちゃったの。ごめん、相談もしなくて」
🎴「俺も、もう我慢できなくて、言っちゃったんだ」
🔫「俺は、兄貴に問い詰められて、仕方なく言っちゃったんだ」
🌃「気にしないで」
🌸🎴🔫「え?」
🌃「私さ、言う勇気なくて全然言えてないんだけど、
みんなは勇気出して言ったでしょ」
🌸「言った後の沈黙は、気まずかったよ
でも、師範が認めてくれて勇気出して良かったって思ってる。
嫌だったら良いけど、かなたも言ってみたらどう?」
🌃「うーん、もし機会があれば言おうかな!」
🔫「なんか俺言えなくてすれ違いで喧嘩になっちゃって」
🌃「そうなんだ...」
🌸「じゃあ、また話そ!」
🎴「また今度ね!」
🔫「じゃあな!」
🌸「またね!」
🌃「うん、またね」
🐦⬛「幻マデ見チャッタネ...」
🌃「うん、」
--- 屋敷に着き ---
🌫️「かなた...!」
🌃「ただいま帰りました、無一郎師範、。」
🌫️「お帰り」
私は部屋に帰った。
隊服が汚れていたので、洗濯するため袴に着替えた。
その前に、あのことを話さなければ。
無一郎師範がどこにも居ない。
道場を覗くと無一郎師範は正座していた。
🌫️「かなた」
🌃「無一郎師範」
🌫️🌃「話したいことがあるんだ/あります」
🌫️「あ...」
🌃「先どうぞ」
🌫️「あのさ、最近元気ないよね、どうしたの?」
🌃「あ、私もその事話そうとして」
私は正座した
🌃「私最近ずっと、変な鬼に会ってて、最初は悪口だけで済んだけど、 ポロッ
夢を見せるようになって、今日の鬼は、幻まで見せてきてっ、 ポロポロ
違うって、知ってるのに、どうしても、信じ、ちゃうから ポロポロ
みっともないですよね、継子なのに... ポロポロ
私も、無一郎師範、の様に、強、く、なりたかったなぁ、 」ポロポロ
次々と涙が溢れ出てくる。辛い。
無一郎師範は私に寄ってきて、膝に伏せられるようにしてくれた。
そして私の頭を撫でながら言った。
🌫️「かなたさ、一人で追い詰めちゃう事あるよね
なんでも一人で解決しようとして、心配かけちゃうよね
どんな幻があろうと、どんな夢があろうと、僕は僕。
かなたの事、心配で怖かった。だからさ、頼る時は頼って欲しい。
ね、?約束だよ」
無一郎師範の声は、優しかった。
🌫️「あのさ、今日、一緒に寝て良い?」
🌃「ふぇっ!?」
🌫️「嫌だったら、良いよ
けど、嫌じゃないなら、寝よ」
🌃「カァー/// 嫌では、無いですが、」
🌫️「じゃあ寝よ」
🌃「は、はい、」
恥ず...
--- 寝る時間 ---
🌫️「かなた、こっち来て」
🌃「はい...?」
部屋に着くと、急に眠気が襲ってきた。
🌫️「やっぱ、眠いでしょ」
🌃「ぇ、はい」
🌫️「良いよ、寄っかかって。」
🌃「は、い」
---
無一郎side
気づけば、かなたの寝息が聞こえてきた。
かなたは皆と仲良くしてるけど僕の継子。
僕の者にしたいなぁ
おやすみ、かなた。
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最近このシリーズしか書いてないw
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次回、伊黒さんと、空風さんと
完成次第公開です!良かったら見てね
では、おつその!