あなたが死んでしまったら（文スト反応集）

中島敦の場合 ​ ​ 「・・・・・・・・は？？？？？？？？」 ​ ​ 急にあなたの体が赤色で染まっていくのを見て、混乱が収まらない彼。 ​ ​ 「えっなんで？えっ？？？？なんで？？？なんで夢さんが・・・・死・・・・え？？？？？どうして・・・なんで、、、どうして、こんなのッ、！！！！」 ​ ​ 頭の整理があまりに追いつかなくて、吐き気をさえも覚えてしまっています。 ​ ​ 太宰治の場合 ​ ​ ​ 「、、、、夢ちゃん？」 ​ ​ 呼びかけてみるも、答えは勿論返ってきません。 ​ ​ 「、、、、、、、ゆめ、ちゃ、ん？ねえ、なんで返事して、くれないの・・・？」 ​ ​ ​ ​ ​ 答えてよ、 ​ 江戸川乱歩の場合 ​ ​ ​ 「は？」 ​ ​ と絶句する。 ​ ​ 「っ・・・・嘘でしょう、」 ​ と現実逃避の言葉さえ出てきます。 ​ ​ ​ 「っっ・・・・ごめ、ごめんね、夢っっ・・・僕は、せかいいちの、名探偵なのに・・・名探偵の、はず、なのにッッ・・・、夢のこと、守れなかった・・・（泣」 ​ ​ 「ッッ・・・僕なんか・・・・名探偵失格だな、笑」 ​ ​ と涙を流しなからそう一言。 ​ 切ない ​ ​ 中原中也の場合 ​ ​ ​ 「・・・・・・・・・・・・・・夢、」 ​ ​ ​ 「手前も・・、俺の事置いてどっか行っちまうんだな、泣」 ​ ​ 彼は昔友人に裏切られているのでね、 ​ 涙を流しながらあなたが生き返ることを夢見ます。 ​ ​ ​ ​ でもそれは、 ​ ​ ​ 永遠に叶いません。 ​ ​ ​ 芥川龍之介の場合 ​ ​ 間違いなく羅生門でまずあなたを殺した相手をミンチ肉みたいにぐっちゃぐちゃにしますね。 ​ 跡形もなくこれが人間だったという痕跡さえなくなるほどに、 ​ 内蔵も、骨も、眼球も、脳も、全てを破壊して。 ​ ​ ​ でもそうした後に、こんな事をしてもあなたが生き返らないのだと気付きます。 ​ ​ 「ッッ・・・愚者め・・・貴様は僕より先に・・・・ッ死ぬ権利など！！」 ​ と叫びますが、 ​ ​ ​ 貴方はもう帰らない。 ​ ​ ​ フョードル・ドストエフスキー の場合 ​ ​ 「・・・・・夢さん・・・・」 ​ ​ ​ 「なぜ返事を、してくれないのです？悪い子ですね・・・まだ、生きているのでしょう？貴女がこの世から消えてしまうことなどあり得ない事です、・・・そう、ですよね？」 ​ あなたが死んでしまったことを認知するということを、相手の脳が拒みに拒みます。 ​ ​ なので強制的に「あなたは生きていた」と記憶上の事実を塗り替え、あなたがもういないことを頑なに認知はしません、 ​ 永久に。 ​ ​ ​ ​ ​ 「・・・・夢ちゃん？」 ​ ​ ​ いつも道化な彼ですが、あなたの胸から生暖かい液体が流れ落ちている様に困惑します。 ​ 「・・・、ねえ、・・・・夢ちゃん？どう、して？ねえ・・・・私は、夢ちゃんに見せたかったマジックも手品も、一緒に行きたかった場所にも、まだッッ・・・・！！！！！！！」 ​ ​ ​ 「・・・・・・・・・・」 ​ ​ ​ ​ ​ 「・・・・・・・・・君が、 ​ ​ ​ ​ 　　　　　　夢ちゃんを殺した人？」 ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ーさあ、恐怖のショウの始まりだ。 ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​ ​