公開中
忘れたくない人
まじ題名センスなくてわろた 。
「 ふぁ 、 」
目覚ましの音で目が覚める 。
ぽやぽやした頭で 、 昨日抱かれたから腰が痛いなぁなんて思う 。
ゆっくり起き上がって 、 俺は違和感を覚えた 。
いや 、 違和感なんてもんじゃない 、 もはや不快感 。
「 … 翔太 ? 」
いつもなら横に寝っ転がって俺の髪を撫でながら 、 おはようなんて声をかけてくれる翔太がいない 。
好きだよって言いながら 、 腰が痛いって文句言った俺にキスして黙らせる翔太がいない 。
「 翔太ぁー ? 」
大声で呼びかけてもいない 。
どこを探してもいない 。
靴箱を見ても 、 サンダルどころか何もない 。
俺の靴だけ 。
慌ててクローゼットを探しにいくと 、 クローゼットにも翔太の服はひとつもない 。
キッチンにあるお皿も 、 全部一人分だけ 。
「 翔太 、 ? 」
何かがおかしい 。
その感覚は拭えないけれど 、 もうそろそろリハに遅れる時間になっていた 。
多分楽屋かどっかで俺を驚かせようとしているのだろう 。
そう思って楽屋に入った 。
そこには誰もいない 。
おかしいと思って必死に探していると 、 扉が開いた 。
阿部「 舘様おはよ 、 何してるの ? 」
「 あ 、 阿部 … おはよ 、 」
阿部「 ? 」
「 翔太がさ 、 荷物全部無くなってて 」
「 俺のこと驚かせようとしてるのかなって思って 、 探してるんだけど 」
そう言えば 、 笑ってくれると思った阿部は首を傾げた 。
阿部「 … 誰 ? 」
「 え ? 」
阿部「 だぁれ 、 その人 」
阿部とそんな会話をしていると 、 メンバーが続々やってくる 。
佐久間「 およ 、 何の話ぃ ? 」
「 佐久間はわかるよね 、 翔太 、 ! 」
佐久間「 翔太 ? 誰それ 」
「 じゃ 、 じゃあ康二はわかるでしょ 、 ? 」
向井「 しょうた … って誰? 知り合い ? 」
「 … なんで 、 ど 、 して 」
阿部「 舘様どうしたの ? 」
「 だ 、 だって 、 俺ら9人で 、 ! 」
岩本「 何言ってるの ? 俺ら8人じゃん 」
深澤「 そーだよ 、 俺ら元々5人でそこに3人加入したの 」
「 … なんで 、 」
「 翔太もいたじゃん 、 ! 」
ラウ「 その 、 さっきから言ってる翔太さん?って人 、 誰 ? 」
「 なんで 、 だって 、 ! 」
「 渡辺翔太っていたじゃん 、 ! 」
「 ツンデレで 、 メインボーカルで 、 美容男子で 、 ! 」
深澤「 え 、 うちのメインボーカルはめめでしょ 」
深澤「 ツンデレは照でしょ ? 」
岩本「 ねぇ言うなって ! 」
「 なんで 、 しょうた 、 なんで 、 っ 、 」
目黒「 ちょ 、 舘さん一回落ち着きましょ 」
「 おれ 、 のしんめ 、 幼稚園 、 ゆり組って 、 」
阿部「 え 、 舘様ってバラ組じゃないの ? 」
阿部「 それに舘様のシンメは康二だよ ? 」
「 じゃ 、 じゃあ目黒は 、 ? 」
阿部「 めめはラウールだよ 」
「 なんで 、 おれ 、 しょうた 、 」
目黒「 みんな一旦ストップですよ 」
目黒「 舘さん 、 一回落ち着きましょう 」
目黒「 あとでゆっくり話しましょ 、 ね ? 」
「 … うん 、 」
目黒「 ほら 、 水でも飲んで 」
「 … 」
阿部「 その 、 渡辺翔太さんとはどういう関係だったの ? 」
「 … 翔太は 、 SnowManのめんばーで 、 」
「 メインボーカルで 、 ツンデレで 、 」
「 幼稚園とか 、 一緒で 、 」
深澤「 知らないな … 幼稚園一緒だったのは佐久間じゃないの ? 」
佐久間「 そーだよー ? 」
「 … しょうた 、 」
目黒「 んー … でも探せるところ探したんですよね ? 」
「 … うん 」
向井「 失礼なんはわかってるんけど … ほんとにその翔太さんって人 、 おったん ? 」
向井「 舘しか知らんのやろ ? 」
「 … ほんとに 、 いたけど 、 でも 、 」
目黒「 うーん … ていうか 、 なんで舘さんはその人を探してるんですか ? 」
「 … 好きな人 、 なの 」
「 付き合ってて 、 一緒に 、 」
向井「 そうやったんや 、 」
向井「 デリカシーないこと言ってごめんな 」
「 … ううん 」
目黒「 とりあえず家帰って 、 1夜寝てまた考えましょ 」
「 … うん 」
そのままリハを終えて 、 とぼとぼ家に帰る 。
何をする気も起きなくて 、 ベッドに寝っ転がって目を閉じた 。
涼太?「 分かってるんだろ 」
「 … へ ? 」
「 誰 ? 」
涼太?「 翔太がいなくなった理由なんてわかってんだろ 」
「 … っ 、 」
「 しょ 、 翔太のことわかんないくせに 、 ! 」
涼太?「 わかるよ 、 俺はお前だもん 」
涼太?「 わかってんだろ 、 逃げんなよ 」
そんなのわかってる 。
翔太はたくさん愛をくれて 、 でも俺は返せなかった 。
涼太?「 愛を返さないからだ 」
涼太?「 それなら消えたって構わないだろ 」
「 そ 、 そんなのダメに決まってる 、 ! 」
涼太?「 じゃあなぜ返さなかった ? 」
涼太?「 甘えてたんだろ 、 いなくなることなんかないって 」
何も言い返せない 。
そうだ 、 俺は翔太に甘えてた 。
たくさん愛してるって言ってくれて 、 でも俺は恥ずかしくて言えなかった 。
翔太は我慢してたのかも 。
「 … それでも 、 ! 」
涼太?「 お前が起こしたことだ 」
「 … 翔太 、 」
翔太の名前を呼んだら 、 涙が溢れた 。
俺は 、 なんて酷いことをしたんだろう 。
謝らなきゃ 。
もう一度会いたい 。
「 翔太 、 俺も … 愛してるよ 、 」
(パチンッ
渡辺「 ぅた 、 りょうた 、 涼太 ? 」
「 … しょ 、 うた ? 」
渡辺「 なに ? 」
「 … 翔太 、 ? 」
渡辺「 うぉ 、 何泣いてんだよ 笑 」
「 ごめ 、 しょうた 、 ごめ 、 泣 」
渡辺「 何が ? 笑 」
「 … しょうた 、 好き 、 泣 」
渡辺「 悪い夢でも見たか ? 」
渡辺「 俺も愛してるよ 」
「 うん 、 も 、 離れないで 、 」
渡辺「 離れてないだろ 笑 」
渡辺「 うん 、 ずっと一緒にいるよ 」
「 … 翔太 」
渡辺「 何 ? 」
「 … 愛してる 」
渡辺「 うん 、 俺も愛してるよ 」
終わり方謎 、 ただのスランプでうける 。