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【傷つくアナタと気がつくワタシ】
このアカウントで投稿する最後の小説です。
私は、小さな頃から体が弱かった。
流歌)……?
家、学校、道。
行先を睨まれ、嫌になった。
流歌)いつ…『迎えに来る』かなぁ…?
いつからか、死んだはずの鈴が視える様になった。
鈴?)……
鈴は、部屋の隅から私の事をずっと見てくる。
流歌)鈴……私っていつになったらシアワセになれるかな?
鈴?)………
何も言わない鈴。
流歌)はぁ……
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響)いだッッ…おかあ''、さん''ッッ!やめ、やめて!!
母)うるさい!!お前のせいだ!
親。なんてモノは嫌い。
自分勝手で、俺をおもちゃの様に扱う。
体は痣まみれ、服はみすぼらしかった。
俺は…なんのために生まれたんだ?
何となくだが、最近部屋に篭っていると死んだ鈴が視える。
鈴?)……__
何か喋ってる見たいだけど、俺には分からない。
いや…分からないフリをしている。
鈴?)ムカ…ムカエニ…イク…カラ……ネェ。ニイッ
響)……ゾッ
アイツは鈴じゃない。鈴に似た何かだ。
違う。
鈴?)ムカエニイクカラネェ。
違う…
鈴?)ヒビキィ?
違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違うチガウチガウチガウチガウチガウチガウ
響)うああああああああぁぁぁ!!!!!
鈴)……流歌、響、アトハ…
鈴)莉久。
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莉久)流歌ぁ……響ぃ……鈴ぅ……ポロポロ
最近、僕の大切な物がどんどん無くなった。
今日は、響のお葬式。
僕は今、響が大好きだった鈴のぬいぐるみを棺桶に入れた。
響)………
響の死に顔は、笑っていた。
何かいい事があったのかな。
それにしても、死んだ直前に笑ったなんて不気味だ。
莉久)僕が…もっと早く気づけば良かった…
響は自分の部屋で気絶していたらしい。
病院に着いた頃には痙攣を起こして
『違う!!連れて行くな!!お前は…鈴じゃねぇ!!』
莉久)…
そう死ぬまで叫び続けて、最後に笑いながら死んだそうだ。
僕は…もう一人ぼっちだよ…
莉久)ねぇ響…僕は…どうすればいいの…?
響?)ミチヅレミチヅレ、スズニ、ツレテイカレル、
莉久)!?
棺桶に入っていた響がグルンとこっちを向いてそう言った。
言葉はさらに続く。
響?)オマエニハ、シンデホシクナイ、ニゲロ、オレハ、ツレテイカレタ、
響?)………
それだけ言うと、響は目を閉じて喋らなくなった。
他の参列者は気がついてない様だ。
莉久)あぁ…ぁぁ……
莉久)うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!
僕は悲鳴を上げながら葬式場から出た。
そして。
チリン。
後ろから鈴の音がする。
チリン。チリン。
近づいてくる。
莉久)嫌だ……嫌だぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!
そう叫んだ瞬間、鈴の音はしんと静まり返った。
莉久)……?ポロポロ
僕は怯えて涙が出ていた。
鈴)運命は、変えられないんだよ。
莉久)ヒュッ……
嗚呼、
今日は鈴の命日か。
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気ま主)……記憶が戻ったか…
気ま主)ごめんよ、流歌、響、莉久。
鈴?)悪く思わないでね…ポロポロ
主)……
白玉)……
魂)……
今までありがとうございました。