公開中
破邪顕正、暁に誓う
※遊びまくっています。
「二度と、この悪夢を繰り返させない」
病室の窓から差し込む月明かりの下、古びた日本刀を手にした少女、|一花《いちか》は静かに誓っていた。
ここは、かつて恋仲であった|杉原《すぎはら》|健人《けんと》が呪いの侵蝕によって命を落とした、忌まわしい病院。
一花は《《二周目》》の人生を生きている。
前回の人生では、無力な自分は何も守れなかった。だが、今回は違う。
退魔師の名門、|九条《くじょう》家の正当な後継者として、彼女は全てを終わらせる力を手に入れた。
空気の密度が変わる気配がして、一花は病室を飛び出し、廊下へと躍り出た。
「来たか……!」
病院全体が、すでに異界の瘴気に包まれ始めている。
非常灯が不気味な赤色を灯す中、廊下の突き当たりから、おぞましい異形の存在が這い出てきた。
それは、前回の人生で健人を喰らい尽くした上級悪霊“|逢魔《おうま》”だった。
「今度こそ、貴様を滅する!」
一花は刀を構え、悪霊目掛けて一直線に駆け出した。
逢魔は巨大な腕を振り下ろすが、一花は紙一重で、それを回避した。
床に血の痕を残しながら、体勢を立て直し、すかさず斬りかかる。
キンッ、という金属音が廊下に響き渡る。一花の一撃は、逢魔の硬質な表皮に阻まれた。悪霊は不気味に笑い、無数の触手を一花に向けて放つ。
「甘い!」
一花は素早く身を翻し、触手の攻撃を巧みにいなした。
そして、自らの血を刀身に塗りつけ、九条家に伝わる秘剣の構えを取った。
「|古《いにしえ》より伝わる退魔の血よ、我が刃に力を!
破邪顕正、|九頭龍閃《くずりゅうせん》!」
一花の刀身が青白い光を放ち、九つの斬撃が同時に悪霊を襲う。
逢魔の体がズタズタに引き裂かれ、黒い血飛沫が飛び散った。
しかし、悪霊はすぐに傷口を再生させ、さらに凶暴な形相で襲いかかってくる。
「なんてしぶとい……! でも、想定内!」
一花は、さらに奥義へと移行する。
彼女の目的は、この悪霊を病院の最深部、かつて健人が入院していた特別な“結界病室”へと誘導することだった。
一花は悪霊の注意を引きながら、階段を駆け上がり、最上階の特別病棟へと誘い込む。悪霊が結界病室に足を踏み入れた瞬間、一花は懐から取り出した護符を壁に貼り付けた。
「|永久《とこしえ》の封印よ、今こそ|現《げん》ぜよ!
冥府魔道、|八門封殺陣《はちもんふうさつじん》!」
病室全体が光に包まれ、強固な結界が悪霊を閉じ込める。
悪霊は怒り狂い、結界に体当たりを繰り返すが、びくともしない。
「これで終わりじゃない。この結界は、悪霊の力を借りて悪霊を滅する相克の陣!」
一花は再び刀を構え、自らの全霊を込めた最後の一撃を放った。
「私の命、懸けてでも! 消え去れっ!」
光と闇が衝突し、病院全体を揺るがすほどの衝撃波が発生する。
瘴気が晴れ、静寂が戻った病室には、満身創痍の一花と、完全に消滅した逢魔の残骸だけが残っていた。
一花は膝から崩れ落ちる。前回の人生とは違い、今回は誰も失わずに勝利した。
しかし、彼女の使命はまだ終わっていない。この病院に巣食う呪いの元凶を完全に断ち切るまでは。
窓の外には、夜明けの光が差し込み始めていた。
一花は、静かに刀を鞘に収め、次なる戦いへと向かうため、ゆっくりと立ち上がった。
厨二っぽ。
技名などは生成AI君に作ってもらいました。