公開中
嘘はこの町の掟違反
一部変更しました
主が気に入らなかったので☆
ここは山の中にひっそりとある自然豊かなとっても平和な町だ。犯罪や争いごとは一度も起こったことがなく、街にいる人は全員兄弟のように仲良しだ。
私、”つき”は町の小さな学校へ通っている。町にある唯一の学園で、見かける生徒は全員顔見知り。そう、この町の境界には特殊な有刺鉄線が置かれていて外の世界の住人はこちらには一切侵入や干渉できない。私達もそうだ。前に町の外に出ようとした人は次の日何かの動物になって戻って来る。だから、町には赤の他人がいることは”絶対”にない。絶対に
「入学式楽しみだねー!」「うんうん!楽しみー」
廊下を通りかかると楽しそうにはしゃぐ女子二人のクラスメイトの声がした。近所の双子だ。いつ見ても同じ顔がならんでいて少し面白い。そう思い、教室への足を急がせると
「はぁ〜〜いもしもし〜皆様聞こえていますかぁ?」
という声が突然放送で流れた。近くの生徒達がざわついていると
「あぁ〜ごめんなさい私としたことが自己紹介が遅れました。私は新しい町の長であり、”リズ”という者です。どうぞお見知りおきを」
陽気でどこか暗い長の声が学園全体に流れた。
「そんなことはどうでも良くて今すぐ校庭に集合だ!はやくー」
なんだか嫌な予感がする校庭へと向かうべくつきは足を急がせた。