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#19 約束の先、闇の扉へ
👓「はぁ…はぁ…っ、」
🌷「ぐっ…ぅ、あぁっ…!」
2人でその場に倒れる
さっきの戦いで致命傷を負い、まともに歩けない
血が止まらず、ポタポタと流れ落ちていく
🌷「あの、あれって…見ました、?さっき…」
👓「あ…うん、、なおきり、さんも…だったんだ…」
少しだけ気絶している時に変な夢を見た
真っ白な景色にポツンと石像がある夢
変な夢なんかなんで今見るんだろ…
なおきりさんも同じ夢を見ていたのは予想外だったな
後ろから爆発みたいな音が消えた…
きっとえとさんは倒してくれたんだ
倒してくれたけど、きっと…
きっとえとさんは…こっちには来ない、、
🌷「…頑張り、ましょう…っ、皆んなが、待ってます…」
なおきりさんの肩を借りて立ち上がり、また歩き出す
このダイヤピッケルとネザースターを、繋がなきゃいけないから…
👓「あれ、、なんか違う場所来た、?」
いつの間にか、白い地面になってる…
この先に誰か、いると良いんだけど…
もしかしたら、石像があるのか…?
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🐸「…」
仰向けになったまま固まる
どこまでも続く闇が、俺を飲み込んでしまいそうだ
🐸「そろそろ動けるかな…」
拾の鬼との戦いの後、急に身体が重く痛くなり、
俺は歩くことはもちろん、立つこともできなくなった
力を振り絞って立ってみると、さっきよりも痛みは治っていた
🐸「これで、じゃぱさんのところに行ける…」
仰向けになっている時に、夢を見た
変な夢だった
じゃぱさんと水色髪の子が石像の前で立ち尽くしている夢
あれが、正夢なら…
でもあそこはどこだ?
まだ行ったことのない場所ならこっちにあるのか?
そう思いながら歩き続ける
🐸「…あ、」
白い地面、
夢で見た場所と同じだった
ここに石像が…
皆んなもいるかもしれない、
早く行かなきゃ…
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🦖「皆んな…来るかな」
俺は石像の前で座って待つ
🦖「皆んな死んでたら、俺どうしよう」
やっぱり1人でいると変なこと考えちゃうな…
👻「僕は、皆んなは生きてると思うな」
バクがそう言った
妙に説得力のある言い方だった
🦖「何か根拠でもあるの、?」
👻「まあ僕は元々は兵器だからね、ちょっとしたことはできるんだ」
笑いながらそう言う
バクが言うなら、皆んなは生きているんだろう
でも誰か死んでたら…
⚡️「`だーるまさんがこーろんだ`」
🦖「!?」
たっつんの声と同時に目の前にだるまが現れた
その場で停止する
でも、本当は動きたかった
🦖「たっつん…っ、」
ちゃんと話したかった
ちゃんと、面と向かって
🦖「ごめん…っ、」
⚡️「`……`」
🦖「あの時…、俺もっとちゃんと話聞いてれば、少しは未来変わったのかもしれない…」
🦖「もっと良い未来になったのかもしれない…っ!!」
⚡️「`…っ`」
涙をこぼしながら伝えると、だるまの表情が少し変わったような気がした
🦖「俺、ほんとに馬鹿だよな…っポロッ」
🦖「1番近くにいたのに気づけなくて、1番そばで笑ってたのにちゃんと言えなくて…っ!ポロッ」
🦖「俺ずっと後悔してんだよっ!!ずっと自分のこと責めてたんだよっ!!ポロッ」
俺は少し動いてるんだと思う
こんなに思いを感情込めて伝えて、
それでも殺さないのは、
たっつんがやっぱり残ってるから…?
⚡️「`…うる、さい`」
⚡️「`おれ、は…、おれは…`」
苦しんでる?
たっつん…っ!!
🦖「ねぇ…たっつん!一緒に…!」
⚡️「`うあああああああああああああああ!!!!!!!!!`」
突然の叫び声に思わず身体が強張る
こんな叫び声、聞いたことなかった
⚡️「`うるさい…うるさいうるさイ!!!シネ…キエロ…ッ!!オレハ…オレハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!`」
そしてだるまは消えた
ちゃんと言えなかった
でも、これで分かった
たっつんはだるまと、ちゃんと戦ってくれてる
👻「急がないと危ないかもしれないね、、」
🦖「うん…」
目の前の石像に触れる
⚡️「ヒック…グスン…うぅ、、」
🦖「え?」
微かに泣き声が聞こえた
たっつんの泣き声が、石像の中から
🐸「じゃぱさん、?」
👓「じゃっぴ…っ!」
振り返ると会いたかった仲間達がいた
🦖「皆んな…っ!!無事だったんだ!!」
🌷「まあ…ぎりぎり、ですけどw」
3人の身体は傷が何個も付いていて、何かと戦ったことがちゃんと分かった
🦖「他の皆んなは…?」
そう言うと皆んなは俯いた
🐸「ヒロくんとうりは、死んだ…殺された、、」
🌷「えとさんも、やられました…」
👓「どぬとのあさんも、もう…」
そんな、、
こんなに死んでるとは思わなかった、
🦖「…ゆあんくんも、死んだ、」
俺らだけ、か
🌷「てか、君は…」
👻「バクだよ、前からじゃぱぱ達と一緒に行動してたんだ」
👻「あ、敵じゃないよ?僕はたっつんを止めろって命令されて来たんだ」
👓「そっか…ありがとね、じゃっぴを守ってくれて」
バクは少し照れくさそうな顔をした
🐸「もう壊す準備は整ってる」
🐸「…皆んなの思いを繋げんだよ、このピッケルでな」
そう言うともふくんがダイヤピッケルを取り出した
🌷「これもあるんですよ、使えるか分かんないんですけど…」
ポケットからネザースターを取り出してきた
ダイヤピッケルとネザースターが2個ずつ…
🦖「これ片方王の剣にしない?」
👓「天才だわ…、そうしよう」
作業台を借りてダイヤピッケルとネザースターを使い、王の剣を作る
悩んだ結果、俺が持つことになった
👓「じゃあ壊すね、」
そしてダイヤピッケルを振る
少しずつヒビが入ってきた
⚡️「ヒック…やめ、て…」
その声に3人が驚く
🦖「たっつん、今助けるから…っ!」
そしてもふくんは石像を破壊する
中には、泣いているたっつんがいた
🐸「たっつん…っ!」
👓「たっつん!」
🌷「たっつんさん…!」
手が差し伸べられる
だが、
⚡️「…っ!!」
パチンッ
たっつんは俺たちの手を振り払う
🦖「たっつん…?なんで、、?」
⚡️「…まだ、」
その時、世界が揺れ始めた
🌷「待ってなにこれ!?」
🐸「地震…じゃない!!ヒビが入ってるよ!?」
地面を見るとヒビが入っていた
壊れ始めてる、世界が
⚡️「`行け、最期の地へ。`」
その瞬間世界は完全に崩壊した
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もう終わる
この長い戦いが今、
また俺は何人も殺した
メンバーという名の家族を何人も
俺はもう戻れない
後戻りができない
身体の限界がき始めてる
能力を使いすぎた
この命も残りわずかか
どうせ皆んなのところに行っても、俺は死ぬんだ
だったら、もう
⚡️「…この場所で俺は死ぬ、ここが俺の、最期の地や…、」
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目を開けると、真っ暗な空間にいた
🐸「皆んないるー?」
シヴァさんの声が近くからして、そっちの方へ向かう
🌷「いますよ!」
🦖「俺もいる!」
👻「ここは、どこなんだろ…」
👓「待って!明かりが!」
火が道を作り、周りがだんだんと明るくなっていく
🦖「ここ…」
間違いない、
ここは、この場所は
あの時、魔王ディアロスと戦ったときの決戦場だ
👓「どういうこと?繋がってるの、?」
首を傾げていると、バクが周りを見渡して言った
👻「魔王ディアロスとだるまは同一人物だよ、世界ごとに違うんだ」
🦖「ええええ!?!?」
それ初耳なんだけど!?
そんなことを思っていると、闇のオーラが真ん中に集まってきた
⚡️「`やあやあ、皆んなここまで来るなんて凄いなぁ?`」
たっつん、
でも、たっつんの姿が違う、
まるで人間じゃなくなったみたいだった
尖った耳、変色した顔、長い爪、黒いスーツ、王様のような赤いローブ、
👓「なんで、どうしてそうなっちゃったんだよ…たっつんっ!!」
⚡️「`俺はだるまの力を手に入れた!!何をするも自由自在なんだよ!!`」
⚡️「`今更お前らのところに戻るとか、そんなふざけたことはせんからなぁ`」
⚡️「`どうせ戻ったって、俺はあと少しの命やし`」
あと少しの命…?
🌷「寿命が残りわずかなんですか…!?」
⚡️「`そやで?だからお前らはここにいても無駄なんや、`」
⚡️「`俺は帰らない、ここでお前らと一緒に死ぬ`」
そんなの、、
そんなの…!!
🦖「やだよっ!!」
🦖「俺は…俺はたっつんと一緒にいたいっ!!」
🦖「たとえたっつんが残り少ない命だろうと、俺はたっつんのそばにいたいんだよ!!!」
その言葉にたっつんは固まった
少し顔を逸らして、辛そうな顔をしたような気がした
⚡️「`だったら何としてでもお前らを殺す、`」
⚡️「`出でよ、だるま`」
だるま「`承知した`」
たっつんの身体からだるまが出てきた
🦖「皆んな、」
🦖「…これが最後の戦いになるだろう、」
🦖「だるまを倒して、」
🦖「決着をつけるんだ!!!!」
全員「おおお!!!!」
最後の戦いが今、開幕する
いやあ最終局面来ちゃった…!!
もうすぐ完結だよぉ!!なんか泣きそう!!!
頑張ってみんなの事泣かせますね!!(?)
おつなこ!!!