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宇宙人間
皆、ごめんなさい。
僕、人間じゃないんです。本当に、ごめんなさい。
目の色も、鼻の形も、髪の色も、体型とかも全部至って「普通」だからよく
「同じだ」
「特別アピすんな」
「かまちょかよ。いい加減うざい」
って言われます。
でも違うんです。僕って人間じゃないんです。
「じゃあお前は何なんだよ。」
って思うかもしれないです。そう言われても…僕が一番聞きたいんです。
外見が「人間」だから皆普通に接してくれます。…そう人並みに、「人並み」に。
僕も普通になるために努力はしています。
…でもそれは結局「マネ」でした。
一枚の嘘がまた二枚、三枚、四枚と増えていって失敗しました。
本当は興味無いけど、皆が笑ったら僕も笑ってます。
僕が面白くても皆は泣いているので僕も頑張って笑いをこらえます。
そのうちどの顔が僕なのか仮面なのか分かんなくなってまた枚数を増やします。
僕もいつの日か本当の「人間」になれるんじゃないかなんて夢物語を勝手に作っていました。
ほどよく適当に、ほどよく真面目に
「全然大丈夫だよ、」なんて行ってみたり
「もう疲れたよ、」なんて泣いてみたり
色々試してみました。
頭の中が「??????」ってなるんなら最初から外見を変えてくれればよかったのに
鼻も潰して目もくり抜いてガリッガリに痩せていて。そうしたら「人間じゃない」って認めてくれるのに。
僕も人間でいいですか…?
人間っていう分類に入れてくれませんか…?
横入りでもなんでもいいから
「もうやめだ。」
「もうどうでもいい」
なんて諦めた僕も人間にはなれませんか。