大切な貴方

--- いじめって､なんだろうね --- …ｯ --- 暴力って､なんだろうね --- __ﾄﾞｶﾞｯ__ い゙ｯ… --- 信用って､なんだろうね --- どうせ〜… … --- --- よォ太宰！ …中也､ まーた暗い顔してんな､そんなに厭なのかぁ？ 厭だよ､痛いもの …親も相手してくれねえのか､？ 母さんはいないし父さんは仕事ばっか､母方だろうが父方だろうがおじいちゃんおばあちゃんは会えないし､味方になるかどうかもわからない …わりぃけど､俺母ちゃんに云われてるんだ 手前は助けられないって …別にいいよ 中也もあんま僕に絡まないほうがいいんじゃない？ だって手前周りに人いねえじゃねえかよ 家でも学校でも1人で流石に可哀想だろ… 気にしなくていいよ､中也は好きなことをやりな じゃあ俺太宰のそばにいるー …ｯｗ 何笑ってんだよ いや…ｯ 中也らしいなって…ｗ --- __うわーまだ来てるよ彼奴__ __もういい加減さっさと消えろよな__ __中也もよくあんな奴と付き合ってられるよな__ …ねえ中也 ん？どうした？ 僕からのお願いなんだけどさ､ おう､？ やっぱもう僕と絡むのやめて？ は…？ 一緒にいるっつったよな！？ 中也まで悪く云われてしまう､僕はそれが厭なんだよ でも…ｯ！ お願い …ｯ --- --- --- --- それから中也と絡むことは少なくなった --- --- そしてとある日 --- あっ…！ 太宰！ ん､？ 久しぶりだな！ 中也､！？ 今日遊ばねえかー？ えっ…でも… 久しぶりに会った記念みたいな､？ … 来れるなら4時集合なー！ 30分までしか待ってやらねえからな！？ あっ…うん… んじゃあな！ ﾀｯ … 唐突だね… --- 中也さんと遊んでます､もう帰るってくらいのころです あー､もうそろそろ帰らねえとなぁ… …ありがとう中也､楽しかったよ 喜んでもらえて何よりだよ！ あっそうだ､写真とか撮ろうぜ！！！ 写真… ほらっ！ ﾊﾟｼｬ いい感じに撮れてんじゃねえか！ 今日はありがとうな！ …うん､！ --- 次の日 太宰ー！ どうしたの､？ これ！ 昨日撮った写真がアクリルフォトキーホルダーに入ってます えっ…これって…？ 昨日の写真！ せっかくならって印刷してもらって入れたんだ！ 太宰の分もあるから善かったら貰ってほしい！ …いいの､？ 勿論だぜ！！！！！！(ｺﾚｳｯﾃﾃﾒｯﾁｬｹﾞﾝｷﾀﾞﾅｱｯﾃｵﾓｯﾀ) …ありがとう､ 大切にするよ､！ ふふん( ´∀｀) --- --- --- --- --- えっ………？ --- 太宰は聴いた --- --- 中也がいじめられているという噂を --- --- よー！ 太宰！ あっ…中也…ｯ ､？ どうしたんだよそんな顔して…？ …中也って､ いじめられてるの…？ … …噂で､聴いたんだ､ 昔の手前程じゃねえよ､イタズラに近いもんだよ …ｯ もし…ｯ もし何かあったら､何かできることがあるなら､僕に云ってね…ｯ？ …嗚呼､判った --- --- --- --- 中也が不登校になった --- --- きっといじめがどんどん酷くなっていったのだろう --- --- 恐らく中也と絡んでいたからということでまたいじめられ始めた --- __ﾄﾞｶｯﾎﾞｺｯ__ い゙ｯ… さっさと消えろよｯ！ __ｺﾞﾂｯ__ あ゙…ｯ --- 気絶するまで殴られ続け､終いには持ち物を外に投げられたり捨てられたりする --- --- 沢山殴られぼろぼろになった体には苦しく､とてもきつかった --- --- 中也は､こんな事をされていたのだろうか --- --- もしかしたら､これ以上の事をされていたかもしれない --- --- そう考えると､憤りを感じた --- --- 同時に､中也を助けてあげられなかったという喪失感も感じた --- --- 何故､このような事になっているのか --- --- どれだけ考えても､判らなかった --- --- --- --- ｶｼｬﾝ …ｯ！ キーホルダーが… ｽｯ ｶﾞﾁｬｯ ｯ！？ んー？ 何してんだそんなところで？ 足ｯ… 足ぃ？ あっごめんごめんなんか踏んでたわｗ ｯ… --- キーホルダーは割れていて､割れた箇所が引っ掻いたのか写真も切れているところがあった --- __…え…ｯ__ あ？ 何云ってるか聞こえねえよ… もうちょっとちゃんと話せってｗ というかこんなのまだ持ってんのかよ…ｗ もうこいついねえのになｗ お前…ｯ！ __ﾄﾞｶﾞｯ__ ｯ！？！？ ｯ…何すんだよｯ！？ 絶対に…ｯ！ 絶対に許さないｯ…！！！ __ﾄﾞｺﾞｯﾊﾞｷｯ__ --- --- --- --- そこから後は覚えていない --- --- 気がついたら目の前には顔が腫れ上がり血が垂れ四肢等には複数の痣が浮き上がっている人間がいた --- … --- 何も感じなかった --- --- 何も無くなったように､全てを感じなくなった --- --- そして､また意識が途切れた --- --- --- --- --- --- --- そして､数年後 --- あれから不登校になったが､なんとか高校には行けているという感じだった ん､こんなところにカフェなんてあったっけ…？ まあいいや､自習場所にちょうどいいかも ｶﾗﾝｶﾗﾝ __いらっしゃいませー__ __この店の雰囲気､好きだなぁ…__ __人が多すぎず少なすぎず､いい感じ__ ｶﾗﾝｶﾗﾝ __いらっしゃいませー__ --- 誰かまたお客さんが来た --- --- なんだか､懐かしい雰囲気がした --- ちゅう､や､？ …？ …太宰…ｯ！？ --- いやー､こんなところで出会うなんてな… …中也が元気そうで何よりだよ 手前もな､ … … ねぇ､中也 ん､？ どした？ 昔にくれた､写真入りのキーホルダー､壊されちゃってさ …ｯ …また､思い出作らない？ ｯ…！ …勿論だ…ｯ！ いっぱい思い出作ろう…ｯ！！！ よかった… 早速また今度遊びに行こうな！ うん､！ --- --- --- --- そしてまた数年後 --- え…ｯ！？ ふはははｗ 笑い方悪魔かよｯ！？ ちょっ､太宰さんｯ！？ 何処行くんですか！？！？ おい太宰！ 仕事放り出して何処かに行くな！！！ 若い者たちは元気だねぇ… 元気であればあるほど､自然と笑顔も増える これでいいのだ… 中也…あまり暴れぬようにな…？ ねー国木田ー お菓子はー？ お菓子なら備蓄分まで全て食べ終わってしまったので先程与謝野先生が補充に行かれました ちぇー 太宰待てやｯ！！！ 待ちませーんｗｗｗ ﾋﾟｭｰﾝ おい太宰！！！ 国木田ー ｯはいなんでしょう？ なんだかんだ大きな事があったときに太宰も頑張ってくれてるしこれくらい許してあげなよー しかし書類等が溜まって… そんなに云うなら国木田がやればいいじゃんー… ｸﾞｯ… …こんなに元気に過ごせているのも､奇跡って感じ？ 奇跡…？ ほら､僕って何でもお見通しじゃない？ 太宰の過去まで判っている…ということですか…！？ まー憶測だけどね 超推理がある限り否定はできない…と､ まあまあ､ハッピーエンドということで はっぴーえんど…？ 太宰があれでいいならいいでしょ！ これでこの話は終わりｯ！ 手頃な事件探してくる〜 あっ… …はっぴーえんど､？