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プロローグ
昔から、女の子が苦手だ。
あのキラキラふわふわした雰囲気に飲まれてしまいそうで。
だから、男の子とばかり遊んでいた。
小学校2年生の時に、「男の子みたい」と言われたのを今でも鮮明に覚えている。
勝ち気で、髪の毛も短かったからだろうか。
授業で『ジェンダー平等』について学んだ時からそんなことは言われなくなったけれど。
でも「男の子みたい」と言われたことが、無性に引っかかった。
中学生になって、女子だけ固まったグループができてしまった。
声をかけられず孤立してしまった私と仲良くしてくれたのが|綾《あや》だった。
サバサバしていて何事も笑い飛ばしてしまうような、明るい娘。
自分だけの個性を持っている綾は、私の憧れ兼親友|だった《・・・》
中学3年の夏、お腹が痛くてトイレにこもっていた。
吐き気もするので、保健室に行こうとドアに手をかけた瞬間。
「でさ〜」
聞き慣れた、綾の声が聞こえてきた。
クラスの一軍の子達の声も聞こえる。
そのまま開ければよかったのに、なぜかそのまま会話を聞いてしまった。
綾「あいつ、まじうざい」
「わかる〜w|樋口《ひぐち》だっけ?」
ドクン
冗談、だよね…?
綾「いっつもあたしんとこついてきてさ、キャラ被るんだっつーの!」
「あいつ男とばっか仲良くするし、男好き説はあるw」
ガチャ
ドアを開けた。
自分でもなぜ開けたかわからない。
前を見た瞬間、開けなければよかったと思った。
それから中学卒業までの出来事が_______________
____なぜか思い出せない。
どうも、すいです!
解離性障がいについて皆さんに知ってもらえればと思って書きました!
あれ、これ違うんじゃね?と思うことがあったら遠慮なく教えてください!
それでは〜