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コンテスト
--- 今日はコンテスト。 ---
--- 勝ちたいなんて気持ちは少ないけど。 ---
--- コンテストはやりたい人だけが来るらしい。 ---
--- 体育館か… ---
--- 周りにはドレスなどを着た女子が沢山。 ---
--- そこで私はふと思った。 ---
--- あれ?なにか忘れてる気が… ---
--- あ!!!!!!!! ---
--- そうだ、親にあの服を着ていけといわれていた。 ---
--- なのに、全然違う服できてしまった。 ---
--- 明らかに皆の方が可愛い。 ---
--- 気付いたら私が呼ばれ、台に向かうが… ---
--- ざわざわ声が聞こえる。 ---
--- 「なんか…普通だね」「ね、期待してたのに…」「可愛いけど…いつもより可愛くこない?」 ---
--- 「ね、普通いつもより可愛くなってくるよね…」「一位は無理だな…」 ---
--- …………… ---
--- 一位どころか準優勝すら取れず、恐る恐る家に向かう。 ---
--- 私が落ち込んでいたのが目に入ったのか、担任に声をかけられる。 ---
--- ‘一位取れなくて残念だったかい?’‘また次があるから’ ---
--- …優しいのは分かる。けど、次があるから怖いんだ。 ---
--- 次がなかったら可愛くなれとか言われない。 ---
--- 負けた時が本当に怖い。なんて言われるんだろう…。 ---
--- 気が付いたら家に着いていた。 ---
--- どうやら、結果は学校側から携帯に送られるらしい。 ---
--- イラついてピリッとした空気感が伝わる。 ---
--- ドアをゆっくり開けると_ ---