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❤️ 気遣い
宮舘「 あかり 、 まだ起きてる ? 」
「 うん 、 起きてるよー 」
「 どぉしたの ? 」
わたしはくるっと寝返りを打って涼太くんの方を向く 。
涼太くんはわたしの手をさすりながら言った 。
宮舘「 明日 、 久しぶりにデート行こうか 」
「 え 、 おうちじゃないの ? 」
宮舘「 うちがいいならうちでもいいけど … どうする ? 」
「 行きたい行きたい ! 」
「 あっ 、 でも涼太くんが疲れてるならおうちでいいよ ? 」
宮舘「 んーん 、 久しぶりに買い物行きたくて 」
宮舘「 最近忙しくてデートできてないからさ 」
「 なら行く ! 」
宮舘「 じゃあ早く寝よっか 、 たくさんデートしたいしね 」
「 うんっ ! よぉし 、 おしゃれしよーっと 」
宮舘「 姫はおしゃれしなくても綺麗だけどね ? 」
「 … さらっとそう言っちゃうことずるいよね 」
宮舘「 事実なんだから仕方ないよ 」
「 それがダメなの ! 」
宮舘「 じゃあ俺に言われるの嬉しくない ? 」
「 … うれしい 、 です 」
宮舘「 ほらね 、 俺の勝ち 笑 」
「 いいもん 、 もう寝るしっ 」
宮舘「 ふふ 、 おやすみ 」
宮舘「 姫起きて 、 デート行けなくなっちゃうよ 」
「 んん 〜 … おはよぉ 、 」
宮舘「 おはよ 」
宮舘「 ちゃんと起きれたね 」
「 だって久しぶりのデートだもん ! 」
宮舘「 ふふ 、 そっか 」
宮舘「 あ 、 古着屋行きたいな 」
「 Youtubeで行ってたじゃん 笑 」
宮舘「 や 、 なんか自分で選んで買いたいなって 」
宮舘「 いい ? 」
「 私も行きたい ! 」
宮舘「 ん 、 ありがと 」
宮舘「 うわ 、 これいいな … 」
「 ねぇねぇ 、 これかわいい ! 」
宮舘「 お 、 いいじゃん 」
宮舘「 買ったら ? 」
「 いやいや 、 SERIOUSもあるし ! オフショもあるし ! 」
「 お金ないんだよ 〜 … 」
わたしがしょげてみせると 、 涼太くんはちらっと古着を見て微笑んだ 。
宮舘「 ふふ 」
「 んも 、 人気だからすぐお金無くなっちゃう 」
宮舘「 ありがと 笑 」
「 いいけどね 〜 」
「 あれ 、 それ似合うじゃん ! 」
宮舘「 そうなんだよね 、 意外と安いし買おうかなって 」
宮舘「 あかりどう思う ? 」
「 めっちゃいいよ 、 買ったら ? 」
「 いくらなの ? 」
宮舘「 8万 」
「 … たっか 」
「 さすがアイドル 、 稼いでますね … 」
宮舘「 もうちょっとすると思ってたなぁ 、 ハイブランドだし 」
「 買っちゃえば ? 」
「 あっ 、 わたしあっち見てくるー ! 」
宮舘「 走ったら危ないよ 笑 」
宮舘「 あかりは何買うの ? 」
「 これ ! 」
宮舘「 いいじゃん 、 かわいい 」
「 んへ 、 でしょ ! 」
宮舘「 それくらい俺が買ってあげるよ 」
「 いやいや 、 いーよ ! 」
慌てて手を振ると 、 ぱっと取り上げられてしまう 。
「 あっ 」
宮舘「 俺が買います 」
「 いいのに … 」
宮舘「 しばらくデートとかできなかったお詫び 」
宮舘「 彼氏だし 、 これくらいさせてよ ? 」
「 … わかった 」
少しして服片手に歩いてきた涼太くん 。
宮舘「 はい 、 買ってきた 」
「 わたし持つ ! 」
宮舘「 だめ 、 重いでしょ 」
「 やだぁ 、 わたし持ちたい ! 」
宮舘「 言うと思ったから 、 袋分けてきたよ 」
宮舘「 重いなって思ったら言ってよ 」
「 はーい 」
そう涼太くんから受け取った荷物は 、 なんだか少し重たい 。
「 ? 」
宮舘「 どうしたの ? 」
「 わたしひとつしか買ってないのに 、 なんか重い 、 」
宮舘「 中見てみれば ? 」
「 うん 」
そう中を覗くと 、 わたしが最初にかわいいって言っていたスカート 、 それに合いそうな上着が入っていた 。
「 えっ 、 なんで 、 !? 」
宮舘「 姫へのプレゼント 」
さらっと涼しい顔で呟く涼太くん 。
なんというかあまりにも …
「 … かっこよすぎるよ 、 涼太くん … 」
宮舘「 姫に言われるなんて嬉しいな 、 ありがとう 」
「 どーして 、 ? 」
宮舘「 別に意味はないよ 笑 」
宮舘「 俺があげたくてあげただけ 」
「 それがずるいんだって ! 」
宮舘「 嬉しくないの ? 」
そう 、 涼太くんは少し意地悪に微笑んだ 。
「 嬉しいけどぉ … 」
なんだか涼太くんのほうが何枚も上手で 、 なんだか悔しい 。
そう思ってむすっとほっぺを膨らませると 、 優しくつんつんされる 。
宮舘「 ふふ 、 悔しいって顔してる 」
「 … ばぁか 、 」
「 … そーゆーとこだよ 」
宮舘「 ん ー ? 」
「 んもぉ 、 ! 」
宮舘「 買ってあげたんだからそんな怒んないの 笑 」
「 やだぁ 、 わたしだって涼太くんを喜ばせたりしたい … 」
「 涼太くんにもらってばっかりだよ 、 」
宮舘「 いいの 、 俺も十分すぎるくらいもらってるし 」
「 なにもあげてないよ ? 」
宮舘「 あかりが俺の彼女でいてくれることがプレゼントだから 」
宮舘「 あかりがいれば俺はそれで良いんだよ 」
「 … 」
そんな漫画みたいなことをさらっと言う涼太くん 。
ずるいけど 、 やっぱりかっこよかった 。
「 … わ 、 わたしも 、 だよ 」
宮舘「 耳真っ赤だよ 、 声震えてるし 笑 」
宮舘「 そろそろ帰ろっか 、 イチャイチャは家でしよ 」
「 … うん 」
宮舘「 はい 、 手 」
「 ありがと 、 」
宮舘「 家でも楽しもうね 、 あかり 」(囁
「 … 涼太くんのばーか 、 ! 」
宮舘「 ばかって言い過ぎじゃない ? 笑 」
古着の値段が大体相場いくらなのかはわかんないです 。