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肝試しの夜に
登場人物紹介(簡易的)
名前:|柳月《ゆうつき》 |文音《あやね》
種族:人間
性別:女子
年齢:16歳
性格:元気。この肝試しに誘ったのは文音。
名前:るの
種族:死を司る邪神
性別:不明だが男子
年齢:12歳に見えるが15歳
性格:無口すぎて。いつもカッターナイフを手に持っている。人見知りで、いつもは黒マスクを着用している。
名前:ゆあの
種族:毒使いの魔族
性別:不明だが女子
年齢:14歳
性格:純粋、怖がり。寂しがり屋。魔法は大の苦手。
名前:淹写 猫亞(いうつ ネコア)
種族:ドラゴン(空間を成したり、消したり、幻覚、精神操作。主に水属性)
性別:男子
年齢:14歳
性格:常に高い所にいて、猫のよう。るのとは幼馴染。
名前:ノナ=メティーラン
種族:存在歪めの魔術師。(属性は闇・光)
性別:女子JK
年齢:16歳
性格:全てを楽しめる楽観主義者。所謂可愛くてごめん☆的な。ぶりっ子というのだろうか?
***
「じゃあ、今日は〜、|仙川《せんがわ》町の外れにある、龍明神社に行きたいと思います〜」
文音が、カメラを回しながら実況者口調で話す。
それを呆れた顔で眺めるるのと、ノリにいくノナ。
「え〜とぉ、確かここはあれだよねぇ?廃神社とかいう〜?」
「そうだよ〜!よく知ってるね〜?人外のくせに〜」
「しれっと人外は無知みたいに言うのやめて??」
まだ、明るい雰囲気が残っていた。
が、それも廃神社に近づくにつれて消え失せていく。
「すごいですね〜、これは六千年前の臭いがします」
猫亞は気にせず鳥居を触って嗅いでしている。
「死霊様に怒られても知らないよー?」
と、ゆあのも、この廃神社の面影には感心しているようだった。
「これなんか見て下さい!わ、ら、に、ん」
「やめてやめてぇ!!」
猫亞が拾ったのは、手乗りサイズの小さな藁人形。それに、藁人形が落ちていた位置の丁度真上、神木に、何かを打ち付けたような跡があった。
「絶対…丑の刻参りじゃん…」
ゆあのが顔を青くする。
反対に、猫亞はまだ楽しそうに探索していた。
文音は、ふとした顔で
「私達と同じで、観光しに来た人でもいるのかな?」
と呟いた。
「何言ってんの?私達は不法侵入でしょうが!って…自分で言うのもアレだね…」
落ち込む様子のゆあのに対して、るのが口を挟む。
「……さっき、人影みた」
「えぇッ!?まじで!?」
文音とゆあのの声が重なる。
…途端にノナの声が暗くなる。
「て、てことは…ほ、ほぉんとぅに…お、お化けが…」
「でも大丈夫ですよ、別に、確定した訳じゃないんですから。単にるのの見違いで…………。ごめん。……幽霊の正体見たり枯れ尾花って、言うじゃないですか。…………ごめんて」
「………ではこれは何?」
るのが、とある場所を指す。
そこには、足跡が。
五人はそこを歩いたはずもない。だが、確かに人型生物の足跡。
「じゃあさっ、るのは待っててもいいからさ、人探しに行こうよっ!!ほんとに人がいたら、ちょっと話さない?」
文音の声は震えていたが、楽しそうでもあった。
だが、猫亞は不思議そうな顔になり、
「こういう時の別行動は一番…」
「いいねぇ、たしかに、分からないのが一番怖いしぃ…っ」
ノナが割り込む。
そうして、皆別行動となる。
ナニコレぇぇぇぇぇぇぇぇ???