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誰も知らないよ11
『一緒に死のうか?』
彼女と誰かのプライベートチャットに誰かが返信する。
その「誰か」のアイコンは薬のイラストにされていた。
『へ…?』
彼女は本当にそう返信した。
『ふざけないで。というか惚けないで。一緒に死なない?』
(と言われても知らない人と最期をすごすの…?)
『死ぬ勇気ありません、ごめんなさい』
5分は返信後来なかった。ただ薬のアイコンが目に入る。
『…わかった。別に一緒に死んでくれる人探すわ。じゃあね。』
それでプライベートチャットは閉じられた。
彼女は知らない人が苦手。
なのにネットに逃げる。
(最期…私の最期は…どこで誰と…)
まるで死ぬことが決まった人のような思考。
ピロン♪
彼女のスマホが鳴る。クラスのイケメン優等生、|卯月春星《うづきはるせ》からだ。
『なんかあった?』
『横断歩道…見たよ』
そう連絡が入っていた。
彼女はスマホを叩き割った。
短くてごめんなさいっ🙇♀️