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遠く離れても 2
こういう作品を見ると安心しますと言われて調子に乗りながらやっぱり今日中に書いてしまった第二話。
私は同性の方を好きになる...というか人を好きになることがほぼないので(友達としての好きも含めて)失礼な書き方、表現をしてしまう場合もあるかもしれませんが、できるだけ努力いたします。
なにか不快に思われる文章、変えてほしいと思う文章等がありましたら教えていただけると嬉しいです!
ちなみに今回は失礼というか同性愛者のほうが多いというような表現が少しあるので苦手な方はプラウザバック推奨です。
「あ、今まで気づいてなかったの?」
少し笑った顔が可愛らしくて、愛しくて...
(いやいや、何考えてるんだ、私は)
自分の恋愛対象については理解しているつもり、だ。
でも、さすがにこれは...
(流石に初対面にいきなりは、ないよね...?)
「と、というか!足がないってことは、あの、その...」
言おうとして言葉をつまらせる。『死んでるってこと?』なんて、簡単に聞けることではない。
「そうだよ、私は死んでる。」
「....そっか」
なんでかわからない。でも、なんだかすんなり受け入れられた。
「なんでここにいるの?やっぱり未練が残ってる、とか...?」
驚きの事実を突きつけられたのに、口が動くんだ。
そしたら君は、少し驚いたあとにくちゃっと顔を笑顔に変えて、笑いながら言った。
「君はすごいね、やっぱり。そうだよ。私は未練があってここにいるの」
少し悲しげな笑みを浮かべた。
「そう、だ!名前、名前はなに?聞いてなかったね」
「!.....港崎莉杏。わたしは、莉杏だよ、ぁぃ...」
「?最後なんて...」
その質問に莉杏は答えてくれなかった。
だからその代わりに、私は自分の名前を名乗った。
「藍。実崎藍。よろしく、莉杏」
「藍.........藍!藍ぃ....」
そう言うと、莉杏は泣いてしまった。さっきとは立場が逆になった。
でも莉杏は私と違ってえんえんと大きな声で泣いた。まるで小さな子供のように。
「莉杏の未練ってなに?手伝えるかもしれない」
よしよしと莉杏の頭を撫でながら、そっと話しかける。
「莉杏、莉杏の未練は、恋かな」
(莉杏って自分のこと莉杏って言うんだ...)
そんなしょうもないことに驚きながら、私は
「恋?」
と訪ねてた。
「うん!めちゃくちゃかっこよくてね!可愛くて...大好きなんだ!」
莉杏はふと顔を上げて言った。
「っ!?」
その可愛らしい顔に、私は耐えられなかった。
「とってもカッコイイ男の子なんだ!」
「.............え」
そして、終わった。
「それでねー!」
「莉杏」
「え?」
「ちょっとひとりにしてくれないかな。帰って」
「え?」
「帰ってって言ってるでしょ!!??」
そう言って強引に莉杏を帰らせた。
「っ」
さっき以上に涙がこぼれてきた。
「やっぱり....やっぱり...やっぱりやっぱりやっぱりやっぱり!!!!!」
「私じゃ、だめなんだ.....やっぱりみんな、私のことなんか.....」
「こんなはずじゃなかったのに....違う...違う違う!!私はちゃんと生きてきたのに!!」
「どう.....................して...............................................................?」
「こんな人生.........もういらない......もう嫌だ.........」
もう、『死んでしまいたい』
そう言って台所に向かった。
「待って!!!!!!」
「え....................?」
後ろから聞こえたのは、莉杏の声だった。
ごめんなさいこのシーンというかこういうシーン作るつもりはなかったんです。
でも物語を上下させるためには作るしか無くて....
すぐ第三話出して完結(?)させます。