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あなたが「ただいま」と笑える、その日まで #3
## 「shid様、いるかな」
私は今、城内の大きな図書館にいる
昨日、shid様が案内してくれた場所だ
来た理由は、もちろん、この王国を知るためだ
王国について知れば、王族の関係も自然と理解できる
そうすると、暗殺者にとっては、大きな収益になるのだ
## 「...あ、」
今日はshidこそはいなかったものの、srmnがいた
## 「srmn様、何をされているのですか?」
sm 「あっ、君は確か##さんだよね?」
## 「はい、覚えていただき光栄です」
sm 「一応、君の主の一人だからね」
## 「ところで、今は何を?」
sm 「今はね、読書をしていたんだ」
## 「どんな本を読まれていたのですか?」
sm 「物語を読んでいたんだよ」
## 「物語?」
sm 「うん、仮初の兄弟の物語」
## 「仮初の兄弟...ですか」
sm 「復讐の為だけに、兄弟として生きる他人同士を描いた物語」
## 「復讐の為だけに…?」
なんともマニアックな本を読んでいるんだな...
## 「何か、興味を惹かれたのですか?」
sm 「うん、俺とあまりにも違う境遇だったから」
## 「なるほど...」
あまりにも違う境遇ってことは、
この国の王族たちは実の兄弟で、
お互いの事を知りすぎているのか?
本の中に他人設定があるけど、他人ってことは
お互いの事をあまり知らないだろうし
## (新たな情報ゲットっと)
それにしても、この人達はホイホイと情報を漏らす
本当に、心から人を信用しているんだろう
これなら、すぐに暗殺出来そうだ
## (……?)
でもなんで____
この人たちを暗殺することを考えると、
胸が締め付けられる感覚がするんだろう
972文字です!
ぜひいいな~って思ったらめんどくさいならいいので応援よろしくお願いします