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NO.2王都の中で見たものは
LYON
前回までのあらすじとその他
人間界歴494年10月、対聖光国前線。リパルサーとフューリアという2人の部隊長は戦いの要であるはずなのに王都にある本営から招集命令が出された。
関所の門は空いていた。俺たちのことを知っていたのだろうか。通行許可証を見せずとも門の通行を許可してくれた。あと2つ関を超えたらもう王都の門だ。第2門も勢いそのままに通過した。
最後の門であるベタゴの門の前には王宮の聖騎士が待っていた。
「お待ちしておりました!リパルサー殿、フューリア殿!」
「王都にて総司令バラルド様がお待ちです。」
2人の聖騎士が俺たちに言った。俺は逆にこう答えた。
「なんで俺たちのような下級部隊長を呼んだんだ?総司令は何を考えているんだ?」
と。すると聖騎士が小声で俺たちに言った。
「これは極秘情報だから誰にも言うなと言われたがあなた方なら問題なはずだ。どうやら総司令はあなた方だけに招集命令を出したわけではなさそうなんだ。恐らく我が国の各地から精鋭騎士を集めているものと考えられる。」
「どうしてそんなことを?」
初めてフューリアが口を開いた。
「そんなことは我々下っ端まで教えていただけるものではない。それはご自身で総司令に聞かれよ。」
これ以上聞いても有益な情報を得られなさそうだ。俺とフューリアは2人の聖騎士に別れを告げ再びできる限りの速さで走り出した。
王都の招集場所に行くと2人の顔なじみが現れた。
「久しぶりだなリパルサー、フューリア。」
「お前らまで来てたのか・・。フラルレン。ルーリア。」
さすがに将軍級の人物たちには招集がかかっていないようで、いるのは中級から下級の部隊長たちだけだった。おかしいな・・・。何かの大規模作戦の指令なら将軍級の人たちにまで声がかかるのに・・。
「私たちのほうが先についたから大体の人数を調べてたんだけど、どうやら1000騎はいるよ。しかも中にはビースマ大隊長や、ゴーレド・シーベル兄弟までいたよ。」
フラルレンが言った。俺は『ビースマ大隊長や、ゴーレド・シーベル兄弟』という言葉に驚きを隠せなかった。3人は武の頂を目指すもので知らない者はいないという超有名人だ。
俺も1回2回しか3人の姿を見たことがない。
ビースマは世界にたった1本しかない氷雪の剣の持ち主だし、ゴーレドは光の剣、
シーベルは光の|斧槍《ハルバード》という世界に1つだけの武器を持つ猛者だ。
なぜそんな人物までもがここにいるのかも分からなかった。
総司令が口を開くまでは・・・・。
どうも皆さんこんにちは。LYONです。久しぶり?じゃないですね。半日ぶりくらい?
今回も読もうと思ってこのページを開いてくれたあなた!ありがとうございます!
最近は暇なので投稿ペースもぐんぐん上がると思うので期待しといてください!
それだはまた次のお話で会いましょう!
See you next time.