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夜書いた
小説まじで
文やばい
ぐだぐだすぎて
クソ読みにくい
最近、頭の中が七星についてのことでいっぱいだ。理由は明白だった。七星がなんだかよくわからないから。私のことを好きだと言ったり、好きじゃないと言ったり、全くもって意味がわからない。校舎裏でのアレは嘘だったと考えるのが筋なのかもしれないが、なんだか悔しくて認められない。認めたくない。もしかしたら、本当に私のことが好きだけど噂は消したいから好きじゃないと言った、のかもしれない。そうであればいいと思う自分もいることに気がついてしまって戸惑い、そしてどうでもいい存在であるはずの七重に振り回されている自分が少し情けないと思う。
私は七星のことが好きじゃない。だって好きになる要素がない。ただ、自分のことが好きな人間のことは、どうしたって気になってしまうだろう。別に恋じゃない。もちろん愛でもない。私の好きな人は山内くんなのだ。顔ヨシ、性格ヨシ、成績ヨシ、運動神経ヨシ、人望もあって将来だって有望なはずで、そんな彼のことが、私は好きなはずなのだ。
七星の席は私の斜め前にある。私は七星を観察にすることにした。よくわからないのなら、わかるようになればいい。なにを考えているのか相手をよく見てよく考えるしかなかった。
つややかな黒髪と低い位置でひとつに結ばれている髪の毛。後ろから見ればよくいる無難な女子高校生という感じだった。前から見てもそうだけれど。こんな普通でありふれていてなんの害もなさそうな奴が「好きな人は橋田さん」とか言うのだから驚きである。授業が開始してから、だいたい10分が経つと、七星は集中力が切れてくるようだった。ぼうっと窓の外を眺めるか、ペンを器用に回しているか、だいたいその2択だ。まあ日本史の授業ではほとんど眠っているようなものだったが。あと、首にほくろがあった。別にそれは興味ない。
結論を出そう。七星はよくわからない人間である。授業中にじっと観察したところでわかることなんてないのだ。ただその人の癖がわかって、好きな科目とか苦手な科目とかがわかって、相手のことを知った気になって、少しだけ好感度が上がる。
ある日の昼休み、クラスメイトの男子に言われた。
「放課後、屋上に来てほしい。」
そういうクラスメイトの頬は、赤く染まっていた。
悪役いらねえ