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打ち上げ初恋__。
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ばかだなぁ。
毎日毎日、頭を抱えてるんだよ、こっちは。
そんな君に片想いしてる私もバカなんだろうけど__
「|花菜日《はなび》!」
その人は、私の悩みも知らず笑ったんだ。
初恋という名の病は、今も変わらず私を苦しめてるっていうのに...。
ー
「じゃーん!プレゼント!」
そういって手渡されたのは、『花火』のイラストが描かれた一枚の紙切れ。
「なにこれ?」
私が訊くと、君_"|泰陽《たいよう》”は得意げに笑った。
「明日の花火大会、一緒に見ようぜって 誘いに来たんだよ」
……夏祭りデートのお誘いじゃんそれっ!!
内心ドキドキしながら、私は 何とか平常心を保って頷いた。
「うん、いいよ」
「まじ?!よかった~!他の人にもう誘われてるかと思ってた……」
__本当はずっと待ってたんだよ。君が誘ってくれるの。
その言葉を飲みこんで、私はただ微笑むだけにした。
『好き』という一言すら言えずにいるこの距離で。
「じゃ、また連絡する!」
とだけ言って去っていく君の背中を、私は見送ることしかできなかった。
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ー午後6時20分ー
浴衣を着るのに苦労し、待ち合わせ時間に遅刻してしまった。
「ごめん!お待たせ!」
そう言う私に 君は微笑んだ後 「......よし、チョコバナナ奢りな!早く行くぞ!」と、歩き出す。 私は慌てて走り彼の隣に並んだ。
屋台から立ち上る光に照らされて見えた横顔がカッコよくて、つい見惚れてしまう。
「何してんの?いくぞ!」
そう言って私の手を掴み、屋台の方へ引っ張られる。
ぐっ…… そういうとこだぞ、泰陽君……
「チョコバナナ2つください!」
「あいよ!」
私は財布を取り出したけど、彼は私の分のお金まで出してくれた。
「りんご飴で遅刻代、払うから!」
真面目に言ったつもりだったんだけど、笑い飛ばされてしまった。
「さっきのは冗談だからっ!」
なんて屈託のない笑顔で言われてしまうと、何も言い返せないじゃない……。
「そろそろ花火上がる時間だって!」
そう言われて時計を見ると、時刻は19時20分過ぎ。
確かにあと5分くらいで打ちあがるだろう。私たちは人ごみを抜け出し、見晴らしのいい場所へやってきた。
空を見上げると、満天の星空が広がる。 花火が上がるまでのカウントダウンを始めるかのように、1秒、また1秒、心臓の音が大きくなるにつれて鼓動が大きくなっていく。
そして__ ヒュゥ~~~~.........ドンッ!!!
という音と共に花が開くように大輪の花が夜空一面に広がる。
「…花菜日。」
聞き覚えのある声が、すぐ隣でそう言った。
「俺……”はなび”が好きだ。」
辺りが輝くたびに明るくなる君は__私の大好きな笑顔だった。
まるで、”たいよう”みたいに__。
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読んでくれてありがと!!💭
所々、カッコつけてます()
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