#5 黒く塗りつぶされる青春

澪side --- 澪「おっはよー！！」 教室の扉を勢いよく開けて言う 朝早く来れたから誰もいない、 そう思ってた バジャーッ！！ガタン！カランコロン… バケツが真上から降ってきて、 気づいた時には全身びしょ濡れになっていた 澪「…え？」 奥の方で笑っている人達 同じクラスの子だった いじめっ子A「あははwwまじで引っかかってやがるw」 いじめっ子B「濡れたまま入って来んなよキモいなぁww」 いじめっ子C「…ほんとそれwまじで気持ち悪いよね…！w」 それがいじめと認識するには時間がかかった 咄嗟に逃げた、 あの人達から早く逃げなきゃと身体が勝手に動いていた いじめっ子A「逃げんなよばーか！！ww」 怖い、怖い…っ なんで？私が何をしたって言うの？ 澪「…なんで、？」 ？「澪ちゃん？」 誰かに声をかけられた、 はっと顔を上げると、 じゃぱくんがいた、 澪「じゃぱ、くん…」 🦖「何で濡れてんの！？とりあえず保健室行こ！！」 じゃぱくんにそう促されて、私は保健室に向かった --- 澪「はぁ…」 ジャージに着替えて保健室を出ると じゃぱくんとゆあんくんが話していた 🦖「__あっ…！ゆあん、ちゃんとしろよ！！__」 🍗「__分かってるって！！__」 2人が何を話していたのかは分からないけれど とりあえず話しかけることにした 澪「ありがとうございました！じゃぱくん！」 🦖「俺は何もしてないから！じゃあ俺ちょっと用があるから行くね！」 そう言うと、じゃぱくんはそそくさとどっかに行ってしまった 🍗「…大丈夫？」 澪「へっ！？あ、うん！」 やばい…緊張して話せない…っ 🍗「なんかあったの？」 流石に…言えないよね、 澪「…川に落ちちゃってさ！！」 🍗「え！？」 待って、咄嗟についた嘘が下手すぎる こんなのすぐにバレるじゃん… 🍗「川って…落ちる時気づかないもんなの…？」 なんか騙せてるー！？ ゆあんくんには申し訳ないけど… 澪「ぼーっとしてたら落ちたっ！！」 このまま騙されてくれ！！ 🍗「気をつけてよー！？」 いじめっ子A「…ふざけんなよ、、」 --- 教室に戻ると、ほとんどが生徒で埋め尽くされていた 🍗「あっ、俺ヒロくんに用あるんだったわ」 ゆあんくんはちょっと駆け足でヒロくんの方に行った 澪「なんで騙せたんだ？」 まぁ…いっか、、 自分の席で一休みしようとした時だった、 澪「っ、、何、これ、、？」 机には大量の落書き 全てが暴言だった 中には、私に死を促す言葉もあった こんなの、友達に見せられない 私は急いで雑巾を濡らして拭いた 幸い、友達の誰にも見られなかった 奏「…澪、？」 ポツリと呟く少女が廊下に立っていた --- くれあside --- くれあ「うーん！実に良い日だ！！」 天気も良いし、気温も良い！！ こんな日は窓際でくつろぐに限るなぁ… 🌷「くれあ、くつろぎすぎじゃないですか？w」 なお兄が笑いながら近寄ってくる くれあ「良いでしょ別にー、花持ってるんるんしてる人よりはマシですー」 🌷「なんだとぉ！？」 なお兄口を尖らせ、腕を組んであからさまに怒ってるアピールをする 顔が良いから許されるんだよなぁ… ⚡️「なんや？喧嘩？w」 もう1人増えた… 🌷「くれあが馬鹿にしてくるんですよ！！」 くれあ「なお兄だって馬鹿にしただろーが！！」 ⚡️「小学生の喧嘩みたいやからやめろや！！」 ⚡️「というか、、どっちも馬鹿にされるようなことしとるで？」 正論ぶちかまされて、、何も言えない、、 🌷「__たっつんさんも高三で厨二病じゃないですか…__」 ⚡️「なおきりさん後で校舎裏確定な」 あ、なお兄一番怒らせたらダメな人怒らせた 🌷「ごめんなさいいい！！！ポピーあげるんで許してくれええ！！！」 ⚡️「それで許されたら人生楽勝だわ！！！」 くれあ「うるせえ…」 🦖「たっつんんん！！！なお兄いい！！！くれあああ！！！」 もっとうるさい奴来たあああ！！！！ ⚡️「うるさいねん！！静かにしろや！！！」 🌷「その通りです！！！静かにしろ！！！」 くれあ「そーだそーだ！！！」 4人でありえないぐらい騒いでしまう その結果、、、 __奏衣「お前らの声こっちまで聞こえてるんよ！！！！静かにしろやボケえええええ！！！！！」__ かなに怒られました。 🦖「…生徒会長が一番うるさかったな」 ⚡️「そやな、」 🌷「納得のいく結果です」 くれあ「かいちょーにチクっとこ」 🦖「いや〜生徒会長ってまじ良い奴だよな〜(棒)」 ⚡️「ほんまにおしとやかで素敵だしな〜(棒)」 🌷「ほんと尊敬でしかないですね〜(棒)」 大喜利かな？ --- 🦖「って、こういう話をしたかったんじゃなくて！！！」 はぁ…やっと本題か、、、 🦖「まじで多分だよ？まじで多分なんだけど…」 ⚡️「なんや？」 🌷「もったいぶらないで早く言ってくださいよ！」 くれあ「うんうん…」 🦖「多分、澪ちゃんいじめられてるかもしれない」 ⚡️「は！？」 🌷「そんな…」 くれあ「出ちゃったか…いじめ、」 もしかしたら、とは思っていたけれど… まさかこんな早く来るとは思ってなかった、、 くれあ「これ、かいちょーに言った方が…」 🦖「言ったらね、かななんはね、殺すよ？」 いや、どんだけ物騒な奴だと思われてるんだよかいちょー… ⚡️「いじめには厳しいからな、かなは、」 🌷「でも言った方が良いような気も…」 どうするべきなんだろう… あぁ、、こうしてる間にも澪ちゃんが…！！！ --- 澪「もう…っ、しんどいかも…、、」 学校の屋上で呟く 誰にも…聞いてもらえないけれど… 澪「家にいても、学校にいても…」 澪「居場所、、無いよ…っ」 まりんちゃん達と関わってると迷惑をかけるかもしれない、 そう思って、逃げて来ちゃった 澪「どう、しよう…」 楽しみにしてた高校生活、 私の青春が、 どんどん、黒く塗られていく ああ…誰か、、 澪「助けて…っ、ﾎﾟﾛｯ」 ？「澪…っ！！！」 澪「…！？」 振り返ると、私の知ってる人がそこに立っていた 澪「…なんで、、？」 澪「…奏、、っ」 奏「…っ、」