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beau monde 4
新キャラ!!登場です!!
キャラ紹介は後書きに載っけときます!!!
「んで、どうしたんですか、それ」
「…弾き飛ばされた。」
どうも、立夏です。
ハロイアさんが任務から帰ってきたのですが、なんかめっちゃ殴打したような怪我してるのに髪長い女の子を引き連れてきて、色々カオスだったので状況整理&みんな学校で誰もいなかったので手当てをしています。
任務してた→鳴き声が聞こえたから探したらこの女の子がいた→この女の子に弾き飛ばされた→でも連れて帰ってきた
うん、状況整理しても意味わからん!
「弾き飛ばされた‥ってどういう意味ですか?まさかハロイアさんが普通に弾き飛ばされるわけもなかろうに、なんかあったんでしょ?」
「んーなんて言うんだろ…こいつを守るようにドーム型の壁ができて、それに吹っ飛ばされた?みたいな感じ」
「ふーん…りふ早く帰ってこないかな」
女の子はさっきから隅っこで縮こまってる。
女の子同士の方が話しやすいと思うんだけど…
うーむ…
「はい、手当て終わりです」
「ありがとー…ってか思い出したんだけど、今回のミッション誘拐された少女回収が目的なんだけど…」
えっ。
「もしやこいつ?」
「絶対そうだ!!」
わぁー…
「なんやかんやあったけど一応ミッション達成できてるんですね」
「へへん、すごいだろ」
「ミッション達成は当たり前でしょ…」
「…腹減った、おにぎりちょうだい」
話逸らしたな…
僕は仕方なくおにぎりを作り始める。
そんでまたぶん投げる。
「とっとっと…お前いつもあぶねえな」
「わざわざ渡しに行くのめんどいんで。」
女の子が、こっちをみていた。
「あらー…もしや、お腹空いた?」
「…」
こくり、と静かに頷いた。
「よーし、お料理するかー」
僕は冷蔵庫から色々取り出す。ついでにお弁当箱も。
卵焼きを作ったり、ウインナー焼いたり、
20分経過。
僕の目の前には、美味しそうなお弁当が出来上がっていた。
「はいどーぞ、食べられる分だけでいいからね」
それを女の子に手渡す。
「なんで弁当…?」
「そっちの方が食べる気湧きません?お弁当に悪い思い出ってあんまりないと思うし、嬉しいと思うし」
「おぉん…って、っわ!」
ハロイアさんの向いた方向を見ると、女の子がご飯を食べながら泣いてた。
「わっっわわわ、どうしたの!?」
「立夏の飯がまずかったか!?」
女の子はふるふる、と首を振る。
「………の…」
「なんか言ってるぞ」
「何言ってんだろ…」
「美味しい…の…久しぶり…だったの…ありがとう…」
嗚咽が混じったそんな言葉。
女の子はきちんと全部食べ終わると、
「私の名前は、ツユ。」
そう告げると、もう一回うわーんと泣き出した。
僕たちはどうすることもできず、ただただ見守るだけ。
女の子は5分ほど泣いた後、電源が切れたかのように眠りに落ちた。
「泣くと疲れて眠くなりますもんねー、どこで寝かせよう」
「ソファでいいんじゃね?俺毛布持ってくる」
「了解でーす」
静かに女の子をソファに寝かせる。
あどけない寝顔だった。
どうも、ハロイアです。
ただいま毛布を持ってくると言って逃げ出しました。
…あの少女が、俺に見えて。
俺もだいぶ昔、誘拐されて閉じ込められて助けられて料理を振る舞われたことがあって。
思い出して、泣きそうになって、でもそんなとこ見せられなくて。
ちょっと泣いてから、また涙を擦って出てきた。
「はい、毛布」
「ありがとーございまーす」
立夏が少女に優しく毛布をかける。
「あ、僕買い物行ってきますね、夜ご飯の材料がない」
立夏はどう言うと出ていった。
俺は静まり返って、少女の寝息しか聞こえなくなった部屋で、何もすることがなくなった俺は少女の近くの床に座った。
少女の顔には涙の跡がついている。
「あー…」
泣いた。
ひっさびさに泣いた。
少女が起きないように、静かに。
そのうち、俺も眠くなってきた。
あぁ、あったかい…
母さんの声が聞こえる。
俺の意識は落ちていった。
お買い物から帰ってきたら、寝てる人が一匹増えてた。
ハロイアさんの顔には涙の跡。
うーん、なんかあったのかな。
まぁいいや、ハロイアさんの好きな料理でも作っとけ。
うーん、何かな、ラーメンかな。
とんとことんとことネギを切り始める。
大丈夫、あなたは1人じゃないのよ。ハロイア。
そんな声が聞こえた。
俺は1人じゃない。
仲間が、いる。
なんかよくわからん
ぶっちゃけ言うと今スランプなんですぅ…()
許してくれ…()
きゃらしょーかーい!!!
ツユ No.91921
感情が爆発すると自らを守るようなドーム状の壁ができる。その壁は何も通さない。
誘拐されたあと、父と母を殺された。
立夏だけは謎に呼び捨て。りふと仲がいい。