ワイテルズ　曲パロ【ズッ友】

僕は《《気分次第》》。 叶えたい未来なんてなかったからとりあえず高校に入った。 この先どんな夢が描かれるんだろうと思いながら。 中学では至って普通。 何ともなかったけど、、、、 --- 未来が怖い --- 絶対になにかあるし、明日なんか来るな！と願う。 過去に。 でも変えようがないんだ。 ああ、人生はなんて酷いんだろう？ そして 今日も如何しようもなくなってこう言う、 「明日よ！ 　　　　　もう来ないでよ！！」 って。 でも人生そんなに上手くいくわけがない。 毎日のように願う僕を《《置いて》》月は沈み日は昇る。 めぐるましく毎日が過ぎ去っていく。 悲しいな。 そう思いながらいつものマグカップにコーヒーを入れて、 思いっきりミルクと砂糖を入れて飲んだ。 いつもなら美味しいはずのコーヒー、、 というかはカフェオレは美味しくない。 なんでだろう。 そしてこれまたいつもの長時間思考が始まった。 僕は小さい頃から深く物事を考えてしまう癖がある。 長所なのか短所なのか分からない。 、、、、考えてみても分からないから諦めた。 いつか変えたいって思っても変えられない。 もう無理なんだ。 こんな感じで一生を過ごしていくことになるのか。 そんな僕に転機が来た。 「消しゴム貸そうか？」 「あ、ありがとう」 君は消しゴムが無くなって困っていた僕を見て消しゴムを貸してくれた。 とても些細なことだけど、その気配りが嬉しかった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 僕たちは席が近かったから、一緒に話すようになった。 気が合ったらしく、僕らはすぐに打ち解けあえた。 「～～～でさーーー」 「そうなの！？ｗｗ」 どんなにくだらない会話でも一緒に笑いあえた。 楽しかった。 ある日、君はこう言った。 「一緒にカラオケいかない？」 こんな自分を誘ってくれるのかと思うと、嬉しさで涙が零れ落ちそうだった。 でも泣くわけにはいかない。 「うん！行こ！」 泣き顔の代わりにとびっきりの笑顔で僕は返事をした。 -- 僕の手を 引いてくれた-- 君は僕を照らしてくれる魁星。 「君と僕でさ、《《また》》明日へ向かっていこう。」 カラオケにいったときの帰り、そんなことを言ってたっけ。 もしこれが夢で終わってしまうのならば、 「昨日を変えさせて。」 過去の僕はきっとそう言っただろう。 でも今はもう言わない、 代わりにこう言う、 --- また明日も君と《《一緒に》》笑わせて --- ｜あの時《高校》からもしかしたら世界は変わっていたのかな。 何かを期待して、変えようと試みたって、 その先にある未来は残酷だ。 思い通りにいかない。 そんなこと《《当たり前》》なんだけど。 ガシャンと音がした。 なにかなと思って見ると いつもコーヒーを飲んでいるマグカップが壊れていた。 けっこう気に入っていたから、悲しかった。 人生もこうやって突然変わっていくのか。 事実を目の前に呆然と立ちすくんでいた。 それでも、 こんな僕なんだけれども、 --- いつだって --- 一緒に笑いあった日＿ 一緒にはしゃいだ日＿ 一緒に怒られた日＿ 一緒に泣いた日＿ ＿＿君と《《一緒に》》いられた日＿＿ どんなことだって 思い出になっている。 何故か心が温まる。 ちょっとだけ人生が良い方向に進んでいるような気がするんだ。 君が来てから始めたことがある。 ギターだ。 今は部屋の隅にちょこんと置いてある。 まだまだ素人でぎこちない所はたくさんあるけど、 それでも、 頑張ってみようと思える。 君がいるから。 いつだって 君と見ていた｜景色《世界》は本当に --- 綺麗だった --- 何年も切ってなくて閉ざされた前髪。 片目はもう見えないけれど、 それでも、、 見えているような《《気》》がする。 僕に広い世界を魅せてくれた。 こんな素晴らしい思い出を 忘れるわけがないさ。 ふと立てかけられていた写真を見た。 一年ぐらい前なのだろうか。 ちょっと古びた感じがする。 君と二人で撮った写真。 嗚呼、過去に戻りたいな。 また《《君と》》楽しかった日々を、 最高だった日々を 一度だけ、 あと一度だけ、、 --- 過ごしたいな --- 君がいてもいなくても 僕はちゃんと生きていられたのかな もし生きていられた、 そう言うのならば それは《《自分の妄想》》でしかない。 もしも独りだったら｜生きる《あるく》ことさえしなかったかもしれない。 「ありがとう」 藍色の空に向かって呟いた。 君がいるからここまで生きてこられた。 君がいなかったら僕は一体どうなってたんだろう。 考えるだけで凍り付くような感じがする。 「今までも、そして」 --- これからも --- 「ずっとずっと君と一緒にいられますように。」 そんな幻想を吐いた。 でも《《夢》》でしかない。 だから 「壊してくれよっ」 て願った。 でも君はそうしなかった。 「ねえNakamu、 　　　　　　＿そう願ったんだったら叶えてしまったら？＿ 　」 君は、 そう言った、、 正直驚いた。 でも、 それでも、 僕を変えてくれた君なんだから ＿間違いはない＿ そう信じた。 また明日逢いに行こうと思うんだけど、 どうかな 君は、 あの時の君は、 --- もういないのかな？ --- 僕が僕でいられた日 --- 君が《《君で》》いられた日 --- 絶対に忘れない。 たとえいてもいなくても --- 「僕らはいつだって一つだから」 --- 君はそう言ってくれた。 離れ離れになっても｜志《こころ》は一つ。 変わらない。 君がそうやって教えてくれた。 ｜Sky arrow《空の矢》 空の矢。 空にある矢。 --- 《《流れ星》》 --- 僕は願い事をした。 これからも 《《未来》》を 君といたい。 だから今日も叫ぶんだ。 --- 「今日の日をいつか思い出せ！！！」 --- 未来の《《僕ら》》。