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once upon a time… #7
さく)小説のネタが描いてある自由帳もうとっくに使い終わってるやつで草
Creator)こいつは草の使い方をよく分かっていない
水の音が聞こえる…。
長らく何も食べていなかったが、腹は減っていない。
顔を上げたそこは、暗い闇の中だった。
天上から落ちてくる水の雫が、水たまりに落ちて
共鳴する。その音が、まるで夜明けの時間を告げるように
頭の中に色をつける。
その色で我にかえった僕は、立ち上がった。
いつものように紙を手にしようとした僕は、
いつもの場所に`紙がある`ことに気付く。
何かを思い出そうとして、しばらくぼんやりとしていた。
何故、ここに自分がいるのか分からない。
記憶の大部分は抜けているようだが、
何かカケラが残っていた。
今思い出せる記憶は、自分が創造と破壊を繰り返して
いること。
かろうじて、こんなことが過去に何回もあったこと。
今、自分に残っている新しい記憶は、
自分に色が、1つだけ残っているということ。その色は…。
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ひゅうと風が吹いてくる。
甘い香りに誘われるように、風の吹いてくる場所へ向かった。
…一筋の小さな光が差していた。
何か温もりを感じて、懐かしさを覚えた。
それを掴もうとすると、その光は優しく光った。
闇の奥へと、走っていく。
僕は、その光を追って、奥へと歩き出した。
さく)気付く人は気付く。
Creator)最初から見てる人は分かるね。