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第九話
久々の投稿になりました!昨日はね、久々にバレエのレッスンがあったからテンションガムザッティやばくって、完全に忘れてました。ごめんなさい。
いつもは朝が苦手な私だけれど、今日ばかりは少しも眠気を感じない。それもそのはず、あの朝顔の君がお見えになるのだから!
「お兄様、準備はよろしいですか? 式部卿の宮の姫君がお見えになるのは、辰四刻ですのよ」
「なんと! あと少しではないか。まだ心の準備が……」
慌てるお兄様の様子がおかしくて、私は思わず笑ってしまう。
「私は、式部卿の宮さまの姫君がいらしたらすぐに民たちのところへ参りますね。お邪魔虫は退散いたします」
だってお兄様は、私たちが側にいたら、絶対に「我が妹宮に敵う者などいない」と言い出すに決まっているのだ。
「そんな殺生な、私の可愛い宮……」
嘆くお兄様を横目に、私は遠くに朝顔の君の乗っているであろう糸毛の車を見つけた。簀子へと降り、外へ出ようとしたものの、差し込む日差しが強い。いつもの羽衣と市女笠を身につけねば。
「命婦、いつものを持ってきてちょうだい」
「はいはい。今からお出かけですか? 兵部卿の宮さまはよろしいのですか?」
「わかるでしょう? お兄様は私たちがいたら……」
命婦も納得したようで、御座所から羽衣と市女笠を運んできてくれた。
「ありがとう、行ってまいります」
私は静かに牛車に乗り込み、民たちの待つ場所へと向かった。牛車から降りた私に気づくと、民たちはぱっと顔を輝かせて駆け寄ってきた。
「おお、天女さまがおいでくださったぞ!」
「天女さま!」
すぐに私の周りに人だかりができる。
「まあまあ、落ち着いて。今日はこれらを差し上げますね……おや、そこのあなた。瘧を患っていますね? このお薬を使えば良くなりますよ。私が薬草から作ったものですから。」
私が優しく微笑みながら手渡すと、民たちは涙を流して手を合わせるのだった。
「お姉様ー! どうして私を置いていってしまわれたのですか!」
息を切らしてこちらへ走ってきたのは、光る君だ。いつも民のところへ一緒に行くから、置いていかれたのが寂しかったのだろう。
「まあ……そんなに泥だらけになって。後できちんと洗ってくださいね」
私が精一杯の優しい笑みを向けると、光る君は見惚れたように一瞬、呆然と固まってしまった。
「……はっ。あ、あの、お兄様と式部卿の宮の姫君のことなのですが……」
「光る君、そのお話は牛車の中で伺いましょう。ひとまず、早く帰りましょう」
私は彼の話を遮り、邸へ戻るよう促した。光る君は一瞬だけ寂しそうな顔をしたが、すぐに納得したようで、先に牛車へと駆けていった。
「では皆様、失礼いたしますね」
私がそう言って牛車に乗り込むと、民たちは私たちの車に向かって涙を流しながら手を合わせていた。もし、都の殿方たちが私に送ってくる文を、私が民たちの煮炊きの燃料にしていると知ったら、一体どんな顔をするだろう。あの少し風変わりな殿方たちのことだ。「なんと慈悲深いお心遣いだ……」などと、かえって感動してしまうかもしれない。邸に戻ると、すでに朝顔の君は帰られた後だった。そこには、魂が抜けたようにぼんやりと座り込んでいるお兄様の姿がある。
「お兄様! いかがでしたか? 式部卿の宮の姫君は」
「う、うむ。悪くなかったよ……。宮中の喧しい女たちとは違ってね」
よし! 私は心の中ですごく喜んだ。お兄様がいつもの調子を取り戻してくれたことを想像し、自然と笑みがこぼれるのだった。
読んでくれてありがとう。
十話があるんだけど、そっちはカクヨムではまだ出してないです!ついにこっちの方が先になる日がきた…まあ、こっちは十一話の最初で止まってるけど…