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東方孤独霊《弐》
紅葉 ひいらぎ
久し振りに書きました
第弐話「能力、弾幕ごっこ」
技を模倣し、改変する程度の能力...
いまいち想像がつかない能力だ。
恐らくは相手の技や能力、攻撃などを少し変えて、使うというものだろう。
改変しないと使えないが、それは逆に言えば自分の改変次第で強さが決まるということだ。
「使ってみたい...」
ふと口にしていた。
すると魔理沙さんが「いいぞ?私のスペカ、真似してみろよ。いくぞ!」
と唐突に魔法?の様なものを撃ってきた。
「『恋符 マスタースパーク』!」
眼前に光の線が映る。そして
僕は死にかけた...
「ちょっと魔理沙!?スペルカードの説明もせずに急にぶっ放す馬鹿が何処にいるのよ!」
「御免なさい...」
魔理沙さんが怒られていた。
当然だと思う。
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「よし!行くぞ?」
あのあとスペルカードルールについて教えてもらい、今は二度目のチャレンジだ。
「『恋心 ダブルマスタースパーク』!」
先程の光の筒が2つになったものだ...
僕の弾幕は相手が撃ってきた弾幕しか使えない。
つまり見たことがない弾幕は使えないということだ。
だが一度見た弾幕なら!
「改変『祝福 エブリシングスパーク』!」
桃色の弾幕とともに緑と黄色の光線が飛んでゆく。
それと同時に無数の交差した光が魔理沙さんを包みこんだ。
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「あり得ない...初使用であの威力。」
霊夢さんが深刻そうな顔で言った。
「なにか問題でも?」
「大有りよ!これ程の強さを持つものが幻想入りしたとなったら、幻想郷の存続すら危うい...」
そんなに大変なのか...
「ま、大丈夫だとおもうぜ?なんせ紫の奴が何も言ってこないんだから。」
魔理沙さんが言った。
「そうね、それまでは様子を見ましょう。」
霊夢さんが僕の方を見る。
「あんた、名前は?」
「|霧夢沙良《きりゆめさら》です」
すると魔理沙さんが、言った。
「変わった名前だな」
「あんたや私よりはマシよ。」
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「おまえ、スペルカード作るか?」
魔理沙さんが言った。
スペルカード...魔理沙さんが使っていたやつかな?
「はい」
「そっか!じゃ早速作ろうぜ!うちに来いよ」
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魔理沙さんの家でスペルカードを作る。
「こんな名前はどうだ?」
そして...
「模符『破滅 ロストスパーク』なんてどうですか?」
「マスタースパーク二個目は多くないか?」
魔理沙さんが言うが
「さっきのはダブルマスタースパークですから。いまのは普通のマスタースパークですよ。」
「そっか...自分の弾幕も作るんだぞ?」
「はーい...」
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突然扉が開き霊夢さんが駆け込んできた。
「ちょっ、霊夢お前土足!」
「そんな事どうでもいいわよ!早くミニ八卦炉準備しなさい!」
「敵襲か?」
「ええ」
理解できない会話が繰り広げられる。
「て、敵襲って?」
「あんたも武装しなさい!」
次の瞬間扉が...いや、壁が吹き飛ぶ。
目の前に居るのは金髪に青の着物、そして龍のような角を生やした女の子
「霊符『夢想封印』!」
「魔砲『ファイナルマスタースパーク』!」
一瞬遅れて続く
「模符『祝福 エブリシングスパーク』!」
爆炎があがる。
が、彼女には傷一つ付いていない。
「霊夢さん?あの人は?」
「麒麟、聞いたことはあるでしょ?神獣よ。幻想郷での季節や方角を守り、人々を助ける存在。」
相手の弾幕を避ける。
「あいつは神獣のボスみたいなもんでな?普段は封印されているんだが、たまに封印が解けてこうなるんだ!」
「神樂『上海アリスと七つの星』」
高密度の弾幕と光の筋が僕達を襲う。
「伏せろ!」
魔理沙さんが叫び
「魔砲『ファイナルマスタースパーク』」
弾幕をかき消して突き進んだレーザーが麒麟に突き刺さった。
続けて弾幕が発射される。
「霊符『夢想封印』!」
「恋心『ダブルマスタースパーク』!」
「模符『破滅 ロストスパーク』!」
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「やっと封印できたわね...」
「ああ...」
外はもう暗闇だ。
「魔理沙さん達、強いんですねぇ」
ふとそう言うと、魔理沙さん達は首を振り
「あいつが封印解けてすぐだったのと、あいつが弱気だしてるから勝ったんだよ。」
「封印されてる理由も、癇癪で外世の国一つを潰したからだからね...」
そんなんだ...
終わり方が適当でごめんなさい!m(_ _)m