公開中
Day.1-10
注意とかは同シリーズ『前書き』へ!
???「それで結局どうするんだ?」
或る男子生徒の声に、皆が注目した。
???「レイラの意見を聞いて迷ってる奴らがいるだろ」
フョードル「確かに、ルイスさんの云う“生存者を少しでも多くする”ことを考えるのなら早く決断したほうが良いかと」
アリス「……そうよね。今も誰か困っているかもしれないし」
???「因みに俺は賛成。あの揺れからもう30分ぐらい経つだろ? その間、戦いながら中也と合流して此処まで来たんだ。そう簡単に死なねぇだろ」
レイラ「よくそんなに信用できるわね、直哉。先生とかルイスの力が怖くないわけ?」
直哉「先生は俺等を守ってくれて、ルイスは今まで誰かを助けてきた。それを否定すんのは違うだろ。それに、お前も“良い”って言ってたじゃねぇか」
レイラ「えぇ、良いとは思うわよ。私は入りたくないけれど」
レイラの言動は、もう場を乱すためにやっているようにしか見えなかった。
少なくとも、留まるか否かでクラスが二つに分かれようとしている。
そして、この問題はそう簡単に解決するものではない。
シャルル「少し落ち着け」
アリス「……先生」
シャルル「残りたい者がいるのなら、私が継続して空間断絶で守り続けると約束しよう。ルイスの言う通り、まだ生存者はいるかもしれない。最終的にどうするかは、校内を全て見て回ってからにしたらいい」
レイラ「じゃあ私は残るわ」
続くように手を挙げたのは黒髪の男。
他にもチラホラ出てきたところで、残りは全員入る──と、いうわけでもなかった。
アリス「ルイスは変なところで無理をするから誰か見守らないとね」
ルイス「……別に必要ないよ」
太宰「まぁ、アリスさんなら任せられるかなぁ……。あ、私も教室待機でもいいですか?」
中也「手前もルイスについてくんじゃねぇのかよ」
太宰「いやぁ、ちょっと気になることがあって。二人のことは任せたよ、中也」
中也「手前に任せたとか云われるの気持ち悪ぃんだが」
太宰「うん、私も云ってる自分が気持ち悪くて吐きそうになった」
ルイス「じゃあ、とりあえず直哉は先にいる人達に今の状況を説明してもらっても良い?」
直哉「おう、任せとけ」
シャルル「ルイス、アリス、中也。……無理はするなよ」
🐰志賀直哉
高等部二年で、頭脳派の見た目をしてるが意外と脳筋。一つ上の兄がおり、彼も国立迷兎学園に通っている。(いつか兄弟が揃う予定だけど、いつになることやら。)
🐰現在の校内の状況
揺れから30分が経過。死者が多数出ているが、ルイス達“高等部二年”以外にも生存者はまだいる。(まぁ、焦点が当たるのはいつになるか分からないけど。)