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秘密人狼② 全てを疑え
{参加者と言葉のマーク}
高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
御影 杏奈(みかげ あんな) 🌷
姫城 珠莉(ひめき じゅり) 🎀
柿倉 めい(かきくら めい) 🎤
春島 憂 (はるしま ゆう) 💎
天海 彩羽(あまみ いろは) 🎨
🌷「わぁ…始まりましたね。」
🎀「確かこのゲームには占い師と騎士がいるんでしょ?
|CO《カミングアウト》する人はいる?」
🎨「COって何なの?」
🎀「COっていうのは、役職を自分から言う事!
無理やり言う必要もないんだけどねw…で、COある?」
どうしようか。
今ここでCOしたら、みんなからの信頼を得られる。
でも、襲撃されやすくなる。
騎士はいるんだけど…騎士はCOしない方が強いし?
騎士はCOすると自分を護れないから1日目の夜にやられる。
🎤「はい。」
🎀「めいちゃん、何のCO?」
🎤「私、占い師です!」
ふーん…柿倉が共犯者か人狼?
🍀「対抗。私、占い師CO。」
💎「なんで後にCOしたの?すぐにCOしてない方は少し疑うけど?」
🍀「対抗が出た時に敵をあぶり出す為ってのと、占い師がCOすると騎士が
それを護るためにCOして退場するかもだから。」
💎「…理由はちゃんとしてるね。柿倉さんはなんですぐにCOしたの?」
🎤「先にCOした方が信用を得られるし、騎士が潜伏したまま
護ってくれるっていう考え方をしてたからだね。」
🌷「今のところは2人のどっちが怪しいのか分かりませんね…」
🎀「ちなみにこの状況的に騎士は潜伏?」
数秒の沈黙。
🎨「…これは潜伏かな?
それじゃあ、占い師の件はミニゲームの態度とかも見ながら
ローラーしていこうかなって私は思うんだけどみんなはどう思う?」
💎「それでいいんじゃない?僕も賛成。」
🎀「私も同感!
あと私さ、この占い師対抗してるのって共犯者だと思ってるんだよね!
私の仮説だと、人狼は占い師以外の私と杏奈ちゃんと彩羽ちゃんと憂ちゃんの
中にいるんじゃないかなーって感じ?」
🍀「私もそれ、分かる。
私視点で言うと柿倉は共犯者な気がするから。」
🎤「そう思った理由は?」
🍀「姫城が言ったみたいに、人狼が自分から怪しまれに行くような行動は
しないと思ったから。」
🎨「ヒートアップしないでね?二人とも。」
💎「…ここで話し合っても仕方ないし、解散しようか。
次はミニゲームの時にここで会おう。僕はこの建物の構造を見てくるよ。」
🍀「了解。私たちも解散するか。」
🎀「うん!昼ごはんも兼ねて解散!」
一旦議論が終わった。
その時。
パサッ
🎨「あれ、また封筒だ。」
『部屋使用のルール』
今から全員が一部屋ずつ、部屋を使用可能とする。
天海彩羽…301号室
柿倉めい…303号室
高露乃ノ葉…305号室
春島憂…401号室
姫城珠莉…403号室
御影杏奈…405号室
現在、部屋のキーは部屋の前に設置。
自分の部屋のキーを他の参加者が触ると電気ショックが流れる。
電気ショックを受けると5分間意識を失ってしまうため注意。
意図的にキーを触らせても何も起こらない。
部屋には冷蔵庫・簡易キッチン・バスルーム・洗面所・トイレ・テーブル・
ベッド・ランプがある。
夜の10時から朝の6時までは自動的にドアのロックがかかるようになっている。
ドアのロックがかかっている時間に部屋の外に出ていると強制脱落となる。
🎀「へぇ、部屋ね。便利じゃん!
ってことで?改めて解散!また後でここに集まろう!」
柿倉は今日のうちに吊っておきたいな…
そのあと私はなんとなく気になって部屋の中に入ってみた。
部屋の中の色はグレーに統一されていてかっこいい雰囲気。
思ったより綺麗だった。
ピンポーン
部屋の玄関のチャイムが鳴った。
何だろう。
🍀「はーい」
ドアを開けてみるとそこには占い師対抗で敵確定の柿倉めいがいた。
🍀「どうした?」
🎤「あの、部屋のテーブルにバスケットに入ったお菓子って無かった?」
🍀「あるけど…?」
テーブルの上にはバスケットに入ったチョコレートがたくさんある。
🎤「実は全員部屋にあるお菓子が違うみたいなの!
もしよければ乃ノ葉ちゃんのお菓子、少し交換してくれないかな?
私、飽き性だから。」
🍀「分かった。」
お菓子楽しむ気満々なんだよなw
🍀「はい、どうぞ。」
🎤「ありがとう!じゃあ私からはミニゼリーをあげる!
…やっぱりみんなの部屋って色が統一されてるんだね…」
🍀「めいは何色だった?」
🎤「私の部屋は薄いピンク。
杏奈ちゃんは薄紫で、珠莉ちゃんはエメラルドグリーン、
優ちゃんは紺色だった!
これから最後に彩羽ちゃんの部屋にも行って来るつもりだよ。」
🍀「へぇ、何の色の違いなのかは分からないけど…全員違うんだな。」
🎤「うん。じゃあ、また後でね!
吊られるって覚悟しといた方がいいよ、共犯者さん。」
🍀「そっちこそ。めいが黒なのは分かってるからな。」
めいが部屋を出て行った。
さて、そろそろ円形テーブルに戻るか…
🌷「あ、乃ノ葉さん。
これであとは彩羽さん、めいさんの2人ですね。」
🍀「一応言っておくと多分その2人、部屋のお菓子交換してると思う。」
💎「あぁ、お菓子交換ね。めいさん、飽き性って言ってたっけ。
まぁどっちにしろ、もう少し待ってたらきっと来るよ。」
少し時間が経った後。
🎤「ごめん、遅くなちゃったかな?」
🎨「ごめんね。」
🎀「全然気にしないで!でも危なかったね。
あと5分でミニゲームが始まっちゃうところだった!」
それから5分近く経つと、予定通りゲームが始まった。
カサッ
封筒が降ってきて、ミニゲームの説明が来た。
『1日目 午後1時~2時のゲーム:スケッチ』
右隣の参加者の顔や体をスケッチするゲーム。
一番上手かった人には投票権が一票増える。
スケッチには何を使ってもよい。
制限時間は30分。
30分が経過したら誰が上手かったか指差し投票を行い、
一票を増やす参加者を決める。
{それぞれのスケッチ対象者}
高露乃ノ葉→御影杏奈
御影杏奈→春島憂
春島憂→姫城珠莉
姫城珠莉→柿倉めい
柿倉めい→天海彩羽
天海彩羽→高露乃ノ葉
🎤「うわ…絵を描くのってあんまり得意じゃないんだよね。」
🌷「分かります、それ。絵って結局は才能とかセンスとかですよね。」
突然テーブルにタイマーが設置された。
タイマーの数字は30。きっと30分って意味だ。
するとピッという高い音が鳴ってタイマーの数字が減り出した。
🎀「もうスタート⁉書き始めなきゃ!」
30分が経った。
まぁ…出来は悪くないかも?
💎「せーので全員見せあおう。」
🍀「あぁ。」
💎「せーのっ」
全員の絵が見えるようになった。
そしてその瞬間、全員が彩羽の描いた絵にくぎ付けになった。
🎀「え、えぇ⁉彩羽ちゃん、絵上手すぎない⁉」
そう、彩羽の絵が他のメンバーと比べて上手すぎた。
🎤「この絵柄ってもしかして…
人気の学生イラストレーター、|天羽《あまはね》さんじゃ⁉」
彩羽がため息を吐いた。
🎨「そう、これが私の秘密だよ。
私の正体はイラストレーターの天羽。
ゲームマスター、これが秘密の提示ってことでいい?」
メモが落ちてきた。
そこに描かれていたのは”OK”という2文字だけ。
🎨「やったぁ。…それにしても、何で私が天羽って分かったの?」
🎤「そりゃぁ…名前と絵柄が一致したからかな?
もともとファンとして天羽さんのイラストはよく見てたの。」
私も天羽さんのイラストを見ることは多かった。
🎀「それより!彩羽ちゃん、サイン頂戴!」
🎨「えぇ…分かった。でも後でね?」
🎀「やった!」
🌷「盛り上がってるところ悪いんですけど…そろそろ投票しませんか?」
🎀「ごめん、忘れてた!指さす人は決まった?せーのっ!」
満場一致で投票権が増えるのは天海彩羽に決定した。
絵が上手い人って本当に尊敬する。
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