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5 操り人形
花宵 まつり
ビアリス「そんな弱そうな奴がピアティリーに勝てるわけないだろう?」
ピアティリー「ビアリス様のために尽くす…」
海愛「変身するしかないか…魔神海楽の力よ!」
海愛は光を纏い、龍の姿へ変身した。
海愛「私の本当の姿をとくと味わうといい!」
ピアティリー「っっ!」
ピアティリーは海愛に飛ばされた。
その飛んだピアティリーをビアリスが受け止めた。
ビアリス「ピアティリー!」
宙「みあすっご…」
ビアリス「海愛…ゆるさねぇぞ…」
海愛「じゃあその言葉を現実にしたらどうだ。」
ビアリス「チッ、最終兵器!ピアリス!」
宇良「ピアリス…?」
その瞬間ピアティリーはビアリスに吸収された。
ビアリスの右目が変化し、ピアティリーの特徴的な桃色の目になった。
ビアリス「さぁ、この僕たちの完全形態を見るがいい。」
ビアリスの声はピアティリーの重なっているようだった。
海愛?「私の本当の姿は…海愛の姿ではない。海楽という魔神の姿だ」
ピアティリー「ビアリス様と私には勝てるものはいないわ。」
海楽「なにを。お前ら神が2人重なったところで統治神に勝てるわけがなかろう。」
ビアリス「ここからは本気だ。海楽。」
宙「かいらく!頑張って!」
ビアリス「海楽らしくないな。」
海楽「どうしてそう思う?」
宇良「…」
ビアリス「人を庇うなんて、な?あいつら2人はずいぶんな闇を抱えているなぁ!大変喜ばしい。」
ビアリス「なぁ?宇良」
宇良が海楽の裏を狙い魔法を使った。
宇良の目はいつもと違い、ビアリスにすごく似ていた。
宇良「ビアリス、これからは私も参戦しようじゃないか。」
--- 5年前 ---
宇良「なんでお母さんが…」
宙「大丈夫だよ!私がいるから!」
宇良「ちょっと外出てくる」
宙「わかった!」
--- 外で ---
宇良「お母さん…」
すると、前に誰かが現れた。
宇良「あなたは?」
ビアリス「僕はビアリス!宇良を救いに来たよ!」
宇良「救いに…?」
ビアリス「そう!僕についてくれば嫌なことはない!守ってあげる!」
宇良「ついていけば私を救ってくれるの?」
ビアリス「そうさ!僕のことはビアリスって呼んで!」
宇良「わかった!ビアリス!これからよろしくね!」
---
ビアリス「ありがとう。宇良」
宙「宇良!なんで…」
宇良「ごめんね、宙。私はバーディス星統治城、魔鬼城執行部執行長の宇良。たまに家を離れてたのはこれだからなの。本当にごめんね。」
ビアリス「宇良は一番最初の仲間だからな!」
海愛「なんでビアリスが呼び捨てを許す?なんで宇良はビアリスを慕っている?なんで、だ…」
宇良「ビアリス。海楽が一番厄介よ。一旦引くのが正当だと思うけど。」
ビアリス「わかった。」