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ね こ 。
猫。ねこ。ネコ。cat。
猫は、
いろんな色がいて。
いろんな種類がいて。
あたたかくて。あたたかくて。
撫でたらね、安心するの。
かわいいねって。
何度言ったかな。
顔をうずめたらね。
おひさまのにおい。
ふとんみたいなぬくもり。
きもちよくて。
めをとじたの。
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あなたはにんげん。
ぼくはねこ。
しゅるいはぜんぜんちがうけど。
あなたのぬくもり。
あなたのあかるいこえ。
いつまでも、いっしょ。
あなたのあいじょう。
あなたのやさしさ。
いつまでも、だいすき。
でもね。
ぼくたちねこは、
ながくはいきられないの。
いつか、おわかれのときがくるのかな。
いやだけど、
もし、そのときがきたら
だきしめてね。
わすれないから。
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きみは私のこと、どう思っているの?
きけないことだけど。
いつも思うんだ。
教えて。いつか。
「きょうはねよう」
つぶやく。
「おやすみ」
言う。
そして。
わたしはしんしつにむかうの。
きょうも、めをとじた。
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ぼく、もう、ちからがないの。
あなたのところへ…
いき、たい、な…
もう…むりなのかな。
なんでよ…ねえ、かみさま。
だれか。
た、す、け、て…
よ…
ぽたっ。
ぼくのからだにすいてきがおちる。
なんで、なんでないてるの?
あれ?
からだがかるいな。
すいすいうごけるよ!
ねえ。
また、あのやさしいえがお、みせてよ。
また、あのあかるいこえを、きかせてよ。
また、また、また…なにか、しようよ…
かみさま…なんで、こうなったの?
ぼくは、みえてないの?
もしかして…ぼく、しんだの…?
なんでだろう。
ぼくのめからなみだはおちないはずなのに。
なみだがひとつぶ、ながれておちた。
そのなみだが、あなたのてにあたって。
「「…ありがとう」」
ぼくとあなたは、いったんだ。