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僕らが「なにわ男子」になるまで
二次創作です!
事実じゃないです!
パンケーキを囲んで騒ぐ6人を眺めながら、西畑大吾はふと思った。
(……バラバラやのに、なんでこんなに落ち着くんやろ)
うるさすぎる丈一郎と大橋、マイペースな恭平、天真爛漫な謙杜、鋭い流星。
そして、隣で優しく微笑む、俺が恋した道枝駿佑。
出身も年齢も、これまで歩んできた道も違う。
まさに「混ざり合えないグラデーション」のはずなのに。
「……なあ」
不意に、大吾が口を開いた。
「お前らと一緒にいると、なんか……『もっとあんなことがしたい』とか、『こんなはずじゃなかった未来』が見てみたくなるわ」
「急に何語りだしてん、大吾」
丈一郎がニヤリと笑う。でも、その目は真剣だった。
「僕も思ってた。……店を辞めるって決めた時、すごく不安だったんです」
道枝が静かに、でも力強く言葉を継ぐ。
「でも、ここで皆と笑ってたら、|初心《うぶ》な僕でも、世界を変えられる気がして」
「……ねえ、これってもしかして」
大西流星が、キラキラした瞳で全員を見渡した。
「この7人で、何か始めたら……最高に眩しいグループになれるんちゃう?」
一瞬の静寂。
でも、誰一人「嘘でしょ?」とは言わなかった。
大橋和也が、フォークを置いて力強く頷く。
「ええやん! 7人で、世界中の人をとりこにさせてまおうや!」
「名前、どうする?」と長尾がはしゃぎ、「なにわの男子……なにわ男子、でええんちゃう?」と恭平が適当そうに、でも確信を込めて言った。
「磁石みたいに、惹きつけられて集まったんや。……俺らなら、行けるよな」
大吾が右手をテーブルの中央に出すと、次々に手が重なっていく。
最後の手は、道枝の手だった。
大吾の手の上に、そっと、でも離さないという意志を込めて重ねられる。
「……ねえ、今からだよ。僕らの物語が始まるのは」
道枝が囁いたその言葉は、恋の終わりを告げたあの日のセリフとは、全く違う響きを持っていた。
夕暮れの街に、新しい星が七つ、昇り始めた。
一目惚れから始まった奇跡は、今、伝説のアイドルグループ「なにわ男子」としての第一歩を踏み出した。
次回最終話