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中学三年生の時に体験したこと
俺が思っていたよりこの世界は過酷で厳しいものだと実感した。そしてこの世界をなんとかしたいと強く思った。
俺の話を一区切りついたところで神が何かを話し始めた。俺はそれを黙って聞いていた。神が何を言っているのかよく分からない時もあった。でもその話は心に響いた。
その話を聞いた俺は涙を流すこと以外できなかった。俺はただその言葉を聞いて、自分の無力さを改めて感じるだけだったのだ。
そしてしばらくした後、俺と神は別れることになった。
神は元の世界に戻らなければならないからだ。俺が神を見送ろうとすると、急に後ろの方で声が聞こえた。俺がその方を見るとそこには俺がこの世界にやってきて最初に見た女性がいた。女性は俺の事を見ていた。俺が見つめ返すと目を逸らされてしまう。俺はその態度を見て少し悲しくなる。そして俺は、女性のところまで走っていき抱きつこうとするが避けられてしまう。そして俺は女性が歩いて行ってしまう姿を目に焼き付けると俺はその人の後ろ姿を追いかけた。
追いかけたがなかなか追いつけない。そしてだんだんその距離が離れていく。しかし途中でその人は止まってしまった。そしてその人が振り向くと口を開く。その口から発せられた言葉は、俺にとってとても嬉しい言葉だった。そしてその言葉を聞いた俺の頬は自然に緩んでしまう。そして俺はその人と別れた。
それからは、その人の後をずっと追っていたがその人を捉えることはできなかった。しかし俺が走っていると突然、その人が姿を現して俺の方に近づいてきた。俺はその人に気づかれないよう、後をついていくとその場所に着いた。そこは俺が初めてその人と会った場所だ。
そこで俺が見ていると、その人が現れた。しかし今度は二人いるようだ。その人たちは何やらもめていた。しかし俺にとってはそんなことは関係なかった。俺は二人の会話に聞き耳を立て始める。
どうやら俺について話をしているようで、俺は俺のことを覚えていないということが分かった。しかし俺はそれでいいと思っている。なぜなら俺の存在はその人にとっても俺にとっても迷惑をかけることになるだろうと思ったのだ。だから俺はこれでいいんだと自分に言い聞かせるようにしてその人達の話を聞き続けていた。
しかし突然、片方の人物がもう片方の人物に殴りかかると二人は喧嘩を始めてしまった。そして俺が止める前に殴り合いが始まろうとしたその時、突然、俺の視界は暗転した。俺のすぐそばに巨大な歯が並んでいる。一目見て人間の永久歯だとわかった。上にも下にもぐるりと取り巻いている。つまり俺は誰かの口蓋にいるのだ。そういえば足元がふわふわしている。
「げっ、舌じゃねーっつーの。誰だよ俺を食おうとしているのは?」
と思う間もなく巨大な声がした。「うめーな。チーズナマコ」
うわー!最悪。食べられてる最中だ。早く逃げないと、と思っても体が動かないしどうしたらいいのだろうか。と悩んでいると大きな手がのびてきて俺の体を掴むとそのまま持ちあげられてしまったのであった。俺は抵抗することもできず、ただ運ばれていったのである。
終了。
あとがき。この物語は私が中学三年生の時に体験したことを小説にしたものになります。
この作品を読んでいただいたら分かると思いますが、主人公は私です。
なので、私の実体験を少し変えたものとなっています。
ただ、最後の部分は少し変わっており、物語としてはつながっていません。
(書いている途中に、このシーンは絶対に必要だと思い変更しました)
読んでいただきありがとうございました。
ではまた次の作品で。