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プロセカRPG7
一歌「えっと…貴方はミクなの…?」
ミミ「え、っとえ、私はミミです」
穂波「あ、そうなんですか…?」
私は…いや私と穂波はスマホから発せられる声に困惑していた。
明らかにミクの声だと思うのだが、「ミミ」という名前らしい。
挙動不審で怪しいが、ミクの声を使って話しているという可能性もあるので、
疑いすぎるのも辞めよう。
穂波「それで、本題なんですけど「怪物を倒して欲しい」とは
どういうことなのでしょうか…?」
一歌「あ、私も気になってたんです」
そう、私達は急に転送され、目の前にあったスマホに触れた途端
画面に「星乃一歌さん。今から怪物を倒してください」という意味不明な
文字が浮かび上がったのだ。
そして、ミミからの説明を受けたのだけども…
(回想)
ミミ「えっと…なんか神様が怒り、何だっけ…?あ、
怒りし神の怒りを収めるために、貴方達を異世界から召喚したのです」
穂波「えっと…??????」
説明がよく分からなかったのだ。
まあこのセカイに急に呼び出された理由は置いといて…
ミミ「神となんとか交渉をして、「怪物を全て倒せば許してやってもいい」
という許しを与えられたのです。
なので、国の片っ端から剣士・騎士を集め倒しに行ってもらったんだけど…
怪物が強すぎて倒せないんです。
だから貴方達に助けを求めたんです」
穂波「えっと…つまりミミ?さんは私達に怪物を助ける手助けをしてほしい。と
言うわけですか…?」
ミミ「そうそう!…じゃなくて、そうです。もちろん拒否権はありますが。
どうされますか?」
一歌「うーん…ちょっと相談してもいい?」
ミミ「あ、どうぞ」
私はスマホから少し離れて居る所で穂波と相談することにした。
一歌「うーん、どうしようか」
穂波「うん…急に怪物を倒してって言われても良く分からないよね…」
一歌「どうすればいいんだろう…」
私が悩んでいると穂波から声が掛かった。
穂波「…あの、一歌ちゃんは戦いたい?」
一歌「え、私?私は…
一歌(ここで戦っても役に立てる気がしないし…戦わないのが普通だとは思うけど…
でも…)
一歌「私を…私達を必要としてくれている人がいるなら…」
穂波「…!」
一歌「あ、ほ、穂波はどうしたいの?」
穂波「え、あ…私は人を助けたいよ…戦いたいけど…震えが止まらなくて…」
一歌「穂波…」
穂波「誰かを失ってしまいそうで…怖いの…」
一歌「大丈夫、穂波。私も同じ気持ちだよ。」
穂波「え…?」
一歌「私も誰一人失いたくないから…だから戦いたいの」
一歌「穂波に、誰一人失いたくない…って気持ちがあるなら…」
一緒に戦ってほしいな…
穂波「一歌ちゃん…」
一歌「一人だと心細いし…って、強制はしないよ!」
穂波「…私、やっぱり戦いたい。逃げるのはもう辞める」
一歌「穂波…ありがとう」
一歌「ミミさん」
ミミ「あ、はい。もう決められましたか…」
穂波「私達は…」
ミミ「っ…」
一歌「戦います」
ミミ「……!」
ミミ「やった!もうダメかと思ってたんだよ、私!もう嬉しい!」
穂波「あ…」
一歌「えっと…」
ミミ「あ…やべ…」
私達の間には沈黙が流れた…