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#10
恋なんてしないって決めたのに、
溢れる気持ちを抑えられない。
私の初恋は、ただ痛いだけだった。
でも、この恋は違う
まるで、前の痛みがほぐれていくような、優しい恋
でも、私の恋は叶わない。
いつか、叶う時が来るのかな。
いつかはわからない。
でも、伝えられるといいな
?「凛〜!!」
この声は──
凛「琉河くん!?」
凛「休日にどうしたの?」
琉河「なんか大変そうだったから。話聞こっか?」
凛「だっ、だだだだ、大丈夫!!!!」
琉河「全然大丈夫じゃないじゃん」
やばいやばい!だって本人に言ったらもう告白じゃん!
そんなの私には無理!!
琉河「言いずらい?」
凛「うん」
琉河「じゃあどういう系の悩みか教えて。恋愛系とか?」
凛「ギクッ」
なんで琉河くんこんなに感鋭いの?
隠し事できないじゃん
凛「図星です...」
琉河「好きな人でもできたの?」
凛「う、うん」
琉河「.....」
琉河くんが小さい声でつぶやいた。
よく聞こえなかった。なんて言ってたんだろう。
好きな人、いるのかな。
琉河「好きな人できたんだな。」
琉河「お前恋愛しないんじゃなかったの」
凛「それは...」
琉河「わかるよ。気が変わることだってあるもんな。」
凛「うん」