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快楽殺人者とゾンビ 2
1話を見ていない人は1話から見たほうがいいと思います^ - ^
あと、今回は「ゾンビちゃん」とか、「快楽」とかで、呼びます。(キャラを)
「はい、ここが私の家ね。」快楽は、一軒の家の前で立ち止まった。「…本当にいいの?私、ゾンビだよ?」「全然平気だよ!ほら、入って!」「あ、ありがとう。」「じゃあ、えっとー、ご飯食べたい、よね?」「は、はい!」「敬語じゃなくて良いのに〜。緊張しちゃうよ!」快楽は、手を洗いながら言った。
「手、洗ったら道なりにきてね!」部屋なのに、道なりという不思議な言い方をしているが、
なんとなく意味は分かった。「うん!」(整理整頓されてるなぁ…。私、苦手なんだよね〜。)
そんなことを思いながら、ゾンビちゃんは『道なり』に進もうとして後ろをふりかえった。
その時!「あっ!!」快楽が歩いていった方向から、叫び声が聞こえた。
「どうしたのっ!?」ゾンビちゃんが急いで駆けつけると、
快楽が包丁(料理用)を取り出そうとしているところだった。
「な、何があったの?」ゾンビちゃんが聞くと、快楽は、「どうしよう…。私、料理できないんだった…。」
と答えた。「と、いうことは?」「私、包丁(料理用)、最近使ってないから、手元が狂って切っちゃったり…するかも…。」「えっ?」
「ぞ、ゾンビちゃん。料理、できる?」
料理は多少はしたことがあったが、使っていた物は壊れた炊飯器やらなんやら。「できる、かなぁ…?」
「や、やってみて!私よりは、マシだと思うから!」
「まぁ、ゾンビなら、手元狂っても多少なら平気だけど…、どうしようかな?」
必死に頼みこむ快楽。迷うゾンビちゃん。なかなか話が進まない…。 〜5分後〜
「お腹すいちゃったよぉ、お願い、ゾンビちゃんっ!」「痛くはないともいえど、怖いもん!」
〜10分後〜「頼むよ〜!」「わ、わかった!やるから、やるから!」
とにかく頼みこむ快楽に、やっと折れたゾンビちゃん。「どんなのつくれるかなぁ?」
「スープかお味噌汁でしょ?メインでしょ?何かしらの野菜でしょ?
あとなんかおかずでしょ?…包丁使うやつはお願い!」
「じゃあ、スープだけでいいね?それだけでいいんだよね?(圧)」
「う、うん!スープだけお願い!ゾンビちゃん…。」「うん!分かった!」
突然圧が加わったので少し逃げ腰になった快楽。
(圧を加えてみたけど、これからも使えるかも)と、心の中でほくそ笑むゾンビちゃん。
そして、だんだん優勢になっていくゾンビちゃん…。
「よし!まぁ、挑戦しなきゃだよね!」「気をつけてね、ゾンビちゃん…。」
「あ、快楽ちゃんはお米炊いといてね?」「もちろんだよ!(汗)」玉ねぎを取り出し、
包丁を持つゾンビちゃん。お米をとぎながらのぞきこむ快楽。「やってみるかぁ〜…。」そう言った途端、
ゾンビちゃんは包丁をキャベツに振りかざした。すぱーん!
「おぉ!」意外と包丁を扱うことが上手いゾンビちゃんに、快楽は驚きと尊敬の目を向けた。
そんな快楽にゾンビちゃんは急かすような目を向けた。
「分かった、ちゃんとやるって!と、いうか、ちゃんとやってるつもりなんだよ?」「…頑張ろうね!」
「…うん!」 快楽は水を出し、素早くお米をとぎ始めた。 それから5分経過した。
「よし。さすがにきれいにとげたでしょ、これで!」「よし、切り終わったよ〜。」
快楽はお米を炊飯器にセットして、炊き始めボタンを押した。 ぽちっ。
「あと30分くらいで炊けるみたい」「まぁ、30分あればできるよね!」「多分ね!」
「あ、でも、まだ野菜が残ってるのかぁ…。」「頑張ってね。快楽ちゃん。」「うん…。」
快楽は、切ってある野菜が入っているパックを取り出すと、軽く洗い、お皿に入れて、ドレッシングを持ってきた。「まぁ、これでいいよね。」「それでいいよ〜。多分。」「多分?」
「じゃあ、私、スーパーに行っておかず買ってくるよ〜。ゾンビちゃん、おかず何がいい?」「切り干し大根とか、肉じゃがとか〜。」「肉じゃがあるかなぁ?人気だと思うし、売り切れてそう…。」
「まぁ、そんなにこだわりはないかな。」「まぁ、あったら買ってくるよ!」「うん!」
そう言いながら、快楽は玄関へ歩いて行った。「行ってきまーす。」「行ってらっしゃーい。」 ばたん。
「よし、あとハムとか入れたいな〜。」ゾンビちゃんはそんなことを呟きながらキッチンへ戻って行った。
「ただいま〜。」「おかえり〜。」「肉じゃが、まだあったよ〜。」「やった〜!」「レンジで温めてもいいやつらしいから温めて食べよっか。」「温めとくね。スープもできたし。」「ほんと!?」「うん。美味しいかどうかはわかんないけど、一応味見はしたよ。」「楽しみだな〜。手、洗ってくるね!」「うん!」
「じゃ、食べよっか。お箸、持ってきたよ。これ、ゾンビちゃんのね。あ、可愛いやつあんまないし、明日買いに行く?」「行きたい!」
「いただきまーす!」「スープ、何入ってるの?」「ハムと玉ねぎとキャベツだよ。」
「そういえば普通に切ってたけど、玉ねぎって涙でるんじゃなかったっけ?」「私は平気だったよ?」
「ゾンビは平気なのかな?」「かな?」 「ごちそうさまでした!」「美味しくできてたと思うよ!」
「良かった〜。」「じゃ、お風呂入ってきて。パジャマおっきいかもだけど。」「は〜い…。」
「歯ブラシと歯磨き粉は洗面台に置いておいたから、薄紫色の歯ブラシ使って。あ、歯磨き粉ミント系平気?歯ブラシも買わなきゃな〜。」「てかパジャマどこ?」「あ」
「寝室はあっちね。わかんなかったら全部開けてもいいから!」「あ、うん。(なんか手際いいな)」「じゃあ私、仕事するから!」「え、仕事してたの?」「してるって…。はい、寝室行って!おやすみ!」
長くなりましたね(⌒-⌒; )急いでつくってたので、誤字脱字があるかもです…。
あっても気にしないでください(´・ω・`)