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三
※第四境界様『かがみの特殊少年更生施設』のネタバレを含みます。詳しくは下のURLから公式サイトを開くことができます。
https://kagamino-jrep.net/
キャラクター名等はこちらからお借りしています。
李由「あ、晴翔達が帰ってきた」
奥からただいま、と言う声が聞こえてくる。
李由「紹介しますね。私の仲間で、|蒼乃晴翔《あおのはると》、|乙坂響《おとさかひびき》、|駒澤千夏《こまざわちなつ》、|花城璃子《はなしろりこ》。みんな、座って」
4人は椅子に座り、李由は淡々と語り出した。
都市伝説の秘密を・・・。
大和「つまり、図書館の魔女っていう都市伝説は、いつも図書館にこもっている君で・・・」
絵斗「それぞれの都市伝説も、人為的なものだった・・・と」
李由「ええ。元々都市伝説はもう一つあったの。それが『藤棚に残る白骨死体』」
裕太「藤棚?そんな話調べてもなかったような・・・」
李由「・・・抹消されたのよ。国家によって、ね」
らだ男「抹消って、どういうことなんですか⁉︎」
李由「2年前の話になります。長くなりますが、聞いていただけますか」
4人「もちろん」
李由「ありがとうございます」
更に李由は2年前のことを語った。
璃子「ほんとに、ここに蒼乃君が・・・?」
李由「わからないわ。でも、藤棚の都市伝説がここであることは間違いないのよ」
千夏「ぱぱっと調べて、ささっと本部に連絡しよ」
李由達は『未成年秘匿捜査一課』の一員で、都市伝説を調査するよう言われた。
そしてそこが、『かがみの特殊少年更生施設』であり、璃子の友達の蒼乃晴翔がいる施設だったのだ。
李由「千夏、透明化つけて」
千夏「合点」
3人の姿は見えなくなり、施設の扉が開いた瞬間に忍び込んだ。
李由(この施設の謎を解いて、晴翔君を探さないとね)
李由は施設内を駆け回り、とうとう怪しい場所を見つけた。
李由は持っていた拳銃で監視カメラを撃ち、部屋を見張っていた職員に拳銃を突きつけた。
職員「ひっ⁉︎」
透明化を解除した李由は、低い声で
李由「大きな声は出すんじゃないわよ。あと応援を呼ぶのも禁止ね。あの扉の鍵を開けなさい」
と脅した。
職員は怯えながらパスワードを入力し、扉を開けた。李由は下へと続く階段を下り、扉の鍵穴を撃った。
逃げようとしていた職員を縛り上げ、李由は中に入った。
李由「・・・っ、うるさいわね!」
中では大音量で音楽が流れている。李由は咄嗟にスピーカーを撃って、音を消した。
李由「晴翔君よね。怪我はない?」
晴翔「は、はい。あなたは?」
李由「私は李由。さっさとこんな施設から逃げましょ」
晴翔「え?」
李由は窓ガラスを撃って割り、窓枠に足をかけた。
李由「私の手を掴んで!」
晴翔「うん!」
晴翔が手を掴み、李由はそのまま部屋から晴翔を引き上げた。