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呪術俳優
フィリー
五条と伏黒の「モニタリング」実況配信
画面には、USJの新作『呪術廻戦・ザ・リアル 4-D』の先行体験を終えたばかりの、五条悟のスターと伏黒恵の俳優が並んで座っています。
五条:「はい、皆さんお疲れ様です! 今日は、僕の可愛い生徒(真希)と、親戚のちょっと困ったお兄さん(直哉)がドッキリにかけられたってことで、恵と一緒に観ていこうと思いまーす!」
伏黒:「……なんで俺まで。撮影の合間に観るもんじゃないでしょ、これ」
1. 直哉の「べっぴんさんやない!」シーン
(VTR:偽・呪霊にビビり、真希の背後に隠れる直哉)
五条:「ギャハハハハ! 観た!? 直哉のあの情けない顔! 『べっぴんさんやない!』って、お前はどの時代の芸人だよ!」
伏黒:「……ひどいな。劇中であんなに偉そうにしてるのに。これ、撮影現場で甚爾(パパ黒)さんに見せたら、またぶん殴られますよ」
2. 真依の「BB弾バラバラ」シーン
(VTR:震える手でモデルガンを構え、弾をこぼす真依)
伏黒:「真依さんも……昨日の『構築術式』のクールさはどこ行ったんですか」
五条:「真依ちゃんはいいんだよ、可愛いから! でも、あの後『悟に言いつけてやる!』って言ってたねぇ。よしよし、後で高いスイーツ買ってあげよう」
3. 真希の「シリコン批評」シーン
(VTR:偽・呪霊を至近距離で観察する真希)
伏黒:「真希さんは……流石ですね。完全に職人の目だ」
五条:「これね、実は仕掛け人のスタントマン、僕の知り合いなんだけど、『真希さんの目が怖すぎて、途中で帰りたくなった』ってLINEきてたよ。本物の呪霊より、真希のダメ出しの方が呪い(キツい)っていうね(笑)」
4. 直哉の「恵くーん!助けてー!」シーン
(VTR:壁から生えた手にパニックになり、伏黒の名前を叫ぶ直哉)
伏黒:(頭を抱えて)「……なんで俺の名前を呼ぶんだ、あの人。絶対関わりたくない」
五条:「恵、愛されてるねぇ! 次回は恵も仕掛け人で出なよ。影から『玉犬(※ただのぬいぐるみ)』を出して驚かせようぜ!」
5. ネタばらし後
(VTR:強がる直哉と、冷ややかな真希)
五条:「いやー、お腹痛い。直哉役の彼、この放送後にファンクラブの会員が3人減ったらしいよ(笑)」
伏黒:「……でも、直哉さん、根はいい人なんですけどね。昨日も『これ、真希ちゃんへの差し入れや』って、USJの宿儺の指チョコスティックを山ほど買ってきて、真希さんに『いらねぇよ』って即答されてました」
五条:「というわけで! 2026年も、僕たち高専メンバーは仲良くやってます! ユニバーサル・クールジャパン 2026もよろしくねー! 術式展開!」
伏黒:「……はい、お疲れ様でした。早く着替えさせてください」
この実況動画は、公開1時間で100万再生を突破。コメント欄には「#直哉不憫」「#恵の冷めた目」「#五条先生の笑い声で元気出る」というハッシュタグが溢れ、番組の視聴率も過去最高を記録しました。
直哉の抗議と、最強の「無視(むげん)」
「おい!! 五条悟!! 出てこい自分!!」
スタジオの豪華な個人楽屋。廊下に響き渡る関西弁と共に、禪院直哉が血相を変えて突っ込んできました。手には、昨日の実況動画が1000万再生を突破したというネットニュースの画面。
「観たぞあの配信! 恵くんにまで『関わりたくない』言わせて、俺のカリスマ性が台無しや! べっぴんさんたちに『直哉くん、情けない』言われたらどないすんねん!!」
バターン!! と五条の楽屋の扉を開ける直哉。
しかし、そこに座っていた五条悟のスターは、大きなヘッドフォンをつけ、USJで買ってきた『虚式「茈」ムース』を優雅に頬張っていました。
「……聞いてんのか悟!! 配信のアーカイブ消せ!! さもなくば俺が投射呪法(ガチダッシュ)でスマホ全部叩き割ったるからな!!」
直哉が五条の肩を掴もうとした、その時。
五条は、一瞬だけサングラスをずらして直哉を見ると、ふふっと微笑み、再びヘッドフォンを指でトントンと叩きました。
「……あ、ごめん直哉。今、次の『死滅回游』のセリフ、爆音で聴いてるから何も聞こえないんだよね」
「嘘つけ自分!! さっき絶対目ェ合ったやろ!!」
そこへ、隣の楽屋から伏黒恵が通りかかります。
「……直哉さん、うるさいですよ。廊下まで聞こえてます」
「恵くん! ちょうどええ、悟に言うたって! 俺はほんまは強いって!」
「……すみません、今、脱兎(だっと)の散歩中なんで失礼します」
「うさぎの散歩なんてあるかぁぁ!!」
直哉の叫びをよそに、五条は再び「無下限(ノイズキャンセリング)」を全開にし、スマホで自分のぬいぐるみを自撮りし始めました。
「あ、直哉。その怒ってる顔、いいじゃん。次の『呪い(NG集)』のサムネに使うね」
「誰が呪いや!! 配信やめろ!!」
結局、抗議は1秒も届かず。
その日の夜、五条のSNSには「抗議に来てくれた直哉と(映り込み)」というタイトルで、激怒する直哉を背景に、ムースを食べてピースする五条の自撮りがアップされ、さらに10万いいねを稼ぐのでした。
【直哉のイメージ回復失敗】
五条の楽屋、カオスな場外乱闘
【前編:真希の追い打ち「あんた、また負けたの?」】
五条の楽屋から「配信消せぇぇ!」と叫びながら放り出された禪院直哉。廊下で肩で息をしていると、そこへ長刀(小道具)を担いだ禪院真希が通りかかりました。
「……何やってだ。廊下で投射呪法(ダッシュ)の練習?」
「真希ちゃん! 悟のやつ、俺の失態を世界中に晒しよって……!」
「ああ、あのモニタリングの実況? 観たぞ。お前の『恵くーん!』って叫び声、着メロにしようかと思ったくらい傑作だったぞ」
「着メロはやめてーな!! 呪い殺されるわ!!」
「ハッ、お前。劇中だけじゃなくてプライベートでもバカに勝てないのね。そんなんじゃ、いつまで経っても『最強』のバーター(おまけ)止まりだぞ」
真希の冷徹な正論(追い打ち)に、直哉は膝から崩れ落ち、「……真希ちゃん、最近どんどん口が悪くなってる気がする……」と、劇中の死闘より深いダメージを受けていました。
【後編:宿儺の八つ当たり「五条の楽屋はうるさい」】
一方、五条の楽屋から数軒隣の「特級呪霊&宿儺」専用楽屋。
廊下から響く直哉の絶叫と五条の笑い声に、両面宿儺が、台本を持つ手を震わせていました。
「……裏梅。あのアリの羽音のような騒音は何だ。集中できん」
「はっ、宿儺様! 五条の楽屋に禪院の出来損ない(直哉)が乗り込み、五条がそれを愉快そうに弄っているようでございます……!」
「五条か。奴の存在自体が、私の平穏な役作りに対する反転術式(嫌がらせ)だな」
宿儺は不機嫌そうに、用意されていた「最高級カツサンド」を一口食べると、「……冷えている。やり直せ」と裏梅に八つ当たり。
「申し訳ございません! すぐに(裏のコンビニで)新しいものを買い直して参ります!」
裏梅は、直哉の騒音のせいで宿儺の機嫌が最悪になったことを恨み、廊下でうなだれる直哉を「氷(冷たい視線)」で射抜きながら走り去っていきました。
その後、五条が「宿儺も一緒に配信出ない?」と誘いに行き、宿儺が「解(お断りだ)」と即答するまでが撮影所の日常風景となっています。