公開中
🍷 9th_
さ「…んは、それ、媚薬だよ」
さとみくんはにやっとしながら言った。
私は慌てて咳き込んだ。
羽「は…っ!?ゲホゲホッ…おぇッ…」
さ「ははっ、今更吐こうとしたって意味ないよ?」
すると、思いっきり扉を開く音が響いた。
ぷ「羽瑠!」
あ「羽瑠っ…!!」
すると、ぷりちゃんとあっきぃは固まった。
ぷ「…どうして、さとみ先輩が…」
あ「どう言うことですか、先輩」
さ「…あー、…はは、w」
さ「俺、言っとくけど結婚してるよ」
さとみくんはさらっと爆弾発言する。
羽「浮気に成るじゃん、最低!」
さ「瀬野愛って苗字、かわいいでしょ」
瀬野愛さとみ…違和感はない。
でも、聞いたことがある気がした。
さ「羽瑠は覚えてるでしょ、親友だったし」
羽「…あー!!!友莉ちゃん!!!?」
さ「友莉、羽瑠に会いたがってんぞ」
羽「えぇ、じゃあ近々遊びに行こうっと」
あ「…」
さ「俺もう羽瑠の事諦めてるよ」
さとみくんはどんどん爆弾発言していく。
さ「チョコ渡す相手誰かなって思って試したの」
羽「…ほんとにシスコンやめてよね…」
あ「え!?」
ぷ「は!?」
さ「え、知らん?」
そう、さとみくんは私のお兄ちゃん。
重度のシスコンで、どこにでもついてくる。
さ「こんな汗だくだくで助けようとしてくれる人なら、良いんじゃない…泣」
羽「え、さとにぃ何泣いてんの」
さ「うぅ…久しぶりにお兄ちゃん呼びされたのと羽瑠がどっか行っちゃうの嬉しくて悲しい…泣」
羽「…きっしょ…もう30過ぎてるのにそんなんで泣いてるの?よく結婚できたね」
さ「友莉優しいもん…グスグス」
友「…さとみくーん…???」
さ「ヒェ」
友「あたしの親友だしあんたの妹でしょうがッッ!此処迄やるなんて聞いてないわよ!」
さ「言ってないもん」
友「もんじゃ無いわ馬鹿!!人に迷惑かけといて…!!羽瑠に何飲ませたのよ!」
さ「媚薬」
友「はぁぁッ…!?って…なるほど、」
さ「へへ、俺偉いっしょ」
羽「…いい年してへへって…キモい…」
さ「ガーン」
友「空気の読めないさとみくんにしては素晴らしい…」
さ「え、友莉酷くない?」
あ「…っ…」
ぷ「…」
友「あ、ごめんなさい」
友「さとみの妻の友莉です、うちのさとみがご迷惑おかけしまして…」
友「お詫びと言っちゃなんですが、媚薬飲ませたらしいので、できますよ?ボソッ」
あ「…っ…///」
ぷ「…/」
友「ふふ、楽しんでくださいね」
友「羽瑠、また今度遊ぼ!」
羽「あぇ、うん…」
友莉とさとにぃに手を振って、家を出た。
あ「まさかさとみ先輩がいるなんて」
ぷ「びびったぁ…」
羽「なんでさとにぃのこと知ってるの?」
あ「さとみ先輩、前ホストで働いてたんだよ」
ぷ「俺らの一個前のNo. 1ホスト」
羽「…えええええええッッ!!!!?」
そんなこと知らなかった。
初耳。
羽「確かに顔は良いけど…彼奴中身ヤバいよ!?」
あ「まぁまぁ、w」
そう談笑しながら歩いていると、いつのまにか店に着いていた。
羽「あー、なんかお酒飲みたい気分…」
ぷ「飲んでく?別にええで」
私は、店でお酒を飲むことにした。
あー